乾セン子
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『乾𦠆子』(かんせんし/けんせんし)は、晩唐の詩人温庭筠が撰した伝奇集。
- ^ 晁公武(ちょうこうぶ)『郡斎読書志』(袁州本)巻3下に載せる乾𦠆子序(今村与志雄訳『酉陽雑俎5』「解説」、平凡社東洋文庫、1981年、に拠る)。
- ^ 今村与志雄は前掲解説や『唐宋伝奇集(下)』(岩波文庫、1988年)で「饌」字を使っている。
- ^ 黒田真美子『枕中記・李娃伝・鴬鴬伝他』(中国古典小説選5)収載「陳義郎」余説、明治書院、2006年。陳振孫『直斎書録解題』巻11や前掲『郡斎読書志』(衢州本)巻13にも3巻と記録されている。
- ^ 但し、その中で巻496「雑録四」に収める「厳震」は清代の陳鱣(ちんてん)校本が「乾𦠆子に出づ」とするものの、明代の談刻本は出処を闕き、野竹斎鈔本は出処を趙璘(ちょうりん)の『因話録(いんわろく)』としていて一定していない。なお、談刻本、陳氏校本、野竹斎鈔本それぞれに就いては「太平広記#刊本」参照。
- ^ 但し、その中の6則は広記と重複している(黒田前掲余説)。
- ^ 諸井耕二「温庭筠の「乾𦠆子」について」『中国文学論集』第2巻、九州大学中国文学会、1971年5月、11-22頁、doi:10.15017/9824、hdl:2324/9824、ISSN 0286-3715。
- ^ a b c 黒田前掲余説。
- ^ 今村前掲解説、溝部良恵『広異記・玄怪録・宣室志他』(中国古典小説選6)収載「酉陽雑俎(抄)」解説、明治書院、2008年。
- ^ a b 諸井前掲論考。
- ^ 第10篇。引用は增田渉訳『支那小説史』上、岩波文庫、昭和16年に拠る。
- ^ 諸井前掲論考。引用も同じ。
- ^ 前掲諸井論考、黒田書「陳義郎」解説。
- ^ 黒田前掲書「王諸」余説。
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