不思議の国のトムキンスとは? わかりやすく解説

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不思議の国のトムキンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 00:41 UTC 版)

不思議の国のトムキンス (ふしぎのくにのトムキンス、Mr. Tompkins in Wonderland)は、1940年ケンブリッジ大学出版局から出版された科学空想物語で、著者ジョージ・ガモフは原子核のアルファ崩壊理論やビッグバン宇宙論で知られた世界的な物理学者である。本作は、主人公トムキンスが夢の中で相対性理論量子力学の効果が日常的に容易に観察出来る不思議な世界に入り込んで色々と思いがけない出来事を体験する、というかたちでこれら非日常的な物理の世界を解き明かす、という内容である。


  1. ^ 本書の前身たる日本語訳が、伏見康治・山崎純平の訳で、創元科学叢書の1冊「不思議の国のトムキンス」として1942年5月に出版されている。 これは現在の版と比べると、内容は全体としてはほぼ同じだが、夢が今とは順序が異なり(例えば、現在の版の第1話「のろい町」はこの版では第3話「のろい街」)、教授の3つの講演が巻末に「付録」としてまとめられているなど、構成が大分異なっている。 この版には『立派な書籍として出版して下さったケンブリッジ大学出版所に深盡の感謝の意を表します』というガモフの1939年3月付のはしがきが載っているので、ガモフがその後で書き直して1940年版になったものと思われる。
  2. ^ 1931年12月24日生まれ。オープン大学名誉教授。高エネルギー物理学が専門。ブラッグメダルなど栄誉ある数々の物理学の賞を受賞。その一方で、子ども向けから大人向けまで科学の啓蒙書も多数執筆。   個人典拠詳細”. 三島市立図書館(ウェブ魚拓によるキャッシュ). 2013年11月13日閲覧。
  3. ^ 一言でまとめると「ローレンツ変換」による「直線上をその直線に沿って運動する線分の長さの変化だけ」に注目したものが「ローレンツ収縮」である。立体的な形状の「ローレンツ変換」は、単純にその運動方向について縮む、というものにはならない。
  4. ^ ロジャー・ペンローズ, "The apparent shape of a relativistically moving sphere", 1959, (doi:10.1017/S0305004100033776


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