三橋敏雄とは? わかりやすく解説

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三橋敏雄

三橋敏雄の俳句

あやまちはくりかへします秋の暮
いつせいに柱の燃ゆる都かな
いづへにも行かぬ竹の子薮の中
かもめ来よ天金の書をひらくたび
こがらし聞ゆ土中に生きて眠るもの
こぼれ飯乾きて米や痛き秋
はなびらの小皺尊し冬ざくら
ぶらんこを昔下り立ち冬の園
まだ温き骨壺の父古びゆく
われ思はざるときも我あり籠枕
一木の沈黙永し百千鳥
三鬼忌のつひにしづかに吹くあらし
世界中一本杉の中は夜
二つ目の原爆の日も過ぎにけり
倒れるまでタイヤ転がる寒い空港
共に泳ぐまぼろしの鱶僕のやうに
共に泳ぐ幻の鱶僕のやうに
初日いま楕円核爆発あるな
卓上の石炭一箇美しき
口あけて口中の天雪降りくる
土臭し生きのびがてらねむる蛇
塔上や待つ秋の蝶のぼりくる
外は雪子供をつくらぬ蜂窩窟
夜枕の蕎麦殻すさぶ郡かな
大正九年以来われ在り雲に鳥
天地や揚羽に乗つていま荒男
太陽はいつもまんまる秋暑し
失速の猟弾となり落ちゆけり
定時制教室さくら片明り
家に居る標札のわれ夏休
家毎に地球の人や天の川
寒雲の中を暗しと思ひつむ
少年ありピカソの青のなかに病む
就職組中学を出てしまひけり
山に金太郎野に金次郎予は昼寢
山遠く天は錨をはこぶなり
已むを得ず日本に住みて梅雨深し
広島に老人生ず秋の暮
待ち遠しき俳句は吾や四季の國
後架の空早暁赤し秋の風
戦争と畳の上の団扇かな
戦前の一本道が現るる
手をあげて此世の友は来りけり
押し移る雲のまはりを鳥帰る
指でこはす厚錆母港はるかなり
撫で殺す何をはじめの野分かな
日あまねき浮身海流はじまれり
日にいちど入る日は沈み信天翁
日光の棒まっすぐに雪を待つ
日向から冬の黄ぼこり誰も死ぬ
 

三橋敏雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/21 14:27 UTC 版)

三橋 敏雄(みつはし としお、1920年11月8日 - 2001年12月1日)は、俳人




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