マイ・フェア・レディ (映画)とは? わかりやすく解説

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マイ・フェア・レディ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 23:12 UTC 版)

マイ・フェア・レディ』(My Fair Lady) は、1964年制作のアメリカ合衆国ミュージカル映画。監督はジョージ・キューカー、主演はオードリー・ヘプバーンレックス・ハリソン。同年のアカデミー作品賞ほか8部門を受賞した。同名ミュージカルの映画化。インフレを調整した歴代の興行収入では、2020年現在でも第66位に入っている[3]。日本でも大ヒットし、1964年度・1965年度の2年連続で日本の洋画配給収入の第2位に入った[4]。2006年AFIミュージカル映画ベスト25では第8位に選出されている[5]。オードリー・ヘプバーンの代表作の一つであり、最大のヒット作。


注釈

  1. ^ ジョージ・バーナード・ショーの『ピグマリオン』をおおもとの原作とする。
  2. ^ 映画の友社.『映画の友』1963年4月号(2月発売)p. 140ではヒギンズ教授役を獲得しそうだと書かれているが、同じ号のp. 101には50万ドルを要求して振られて、元のレックス・ハリソンに譲ると書かれている。
  3. ^ エリザベス・テイラーは乗り気で、バリー・パリスの伝記では、「『マイ・フェア・レディ』の役を取ってきて」と当時の夫エディー・フィッシャーやエージェントに言っていたとなっている。イアン・ウッドワードの伝記p. 269ではヘプバーンに決定後も「『マイ・フェア・レディ』を私にやらせて」と何度もエディー・フィッシャーに言っていた、となっている。
  4. ^ オードリー・ヘプバーンとエリザベス・テイラーのエージェントは同じカート・フリングスであった(ウッドワードの伝記p. 264)。
  5. ^ この件に関して、ニクソンは1994年の製作30周年記念版ではインタビューで、翌日謝ったことも「当然ね」と言っていたが、40周年の際の音声解説では「全然わがままじゃないのにね」と言い換えている。
  6. ^ バリー・パリス他、ヘプバーンの伝記では黒い衝立や壁板と書かれているが、撮影現場にいたビートンの『「マイ・フェア・レディ」日記』で黒いカーテンと書かれているため、そちらを採用している。また、カーテンはビートンが現場に行った9月18日には無く、9月23日には有るので、その間に設置されている。
  7. ^ 1994年の製作30周年デジタルリマスター時まではこの曲が終曲 (The End) とされていた[105]
  8. ^ 1994年の製作30周年デジタルリマスター時に修復に携わったスタッフ用のエンドロールとして追加。曲はアントラクトの転用。これによって上映時間が1分半ほど増えている。

出典

  1. ^ My Fair Lady (1964) - Box office / business” (英語). IMDb. 2011年5月18日閲覧。
  2. ^ 1967年『キネマ旬報』5月下旬号(キネマ旬報社)49頁
  3. ^ a b Top Lifetime Adjusted Grosses”. IMDbPRO. 2021年2月21日閲覧閲覧。
  4. ^ 『キネマ旬報ムック キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924 - 2011』キネマ旬報社、211,220頁。 
  5. ^ AFI's 100 YEARS OF MUSICALS. The 25 Greatest Movie Musicals Of All Time”. AMERICAN FILM INSTITUTE. 2022年5月24日閲覧。
  6. ^ マイ・フェア・レディ<4Kデジタル・リマスター版日本語吹替音声付>Blu-ray2枚組”. パラマウント. 2024年1月25日閲覧。
  7. ^ マイ・フェア・レディ[吹]機内上映版”. スターチャンネル. 2022年7月25日閲覧。
  8. ^ 株式会社スター・チャンネル「録画推奨!石立鉄男版アラン・ドロンほか“激レア”吹替版特集 8月:「激レア地上波吹替版」を観る。掘る。もっと。PART8 真夏のコンプリート!9月:聴き比べ吹替バトル第2弾」『PR TIMES』、2022年8月19日。2024年1月26日閲覧。
  9. ^ a b c 一番の美しい白”はヘップバーンのために取ってあったんだ! 8K版『マイ・フェア・レディ』は新しい発見に溢れている。”. Stereo Sound. 2022年9月17日閲覧。
  10. ^ a b 「8K完全版 2001年宇宙の旅」NHK BSで放送。マイ・フェア・レディも”. AV Watch. 2022年9月17日閲覧。
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  16. ^ a b c ウッドワード 1993, p. 271.
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  19. ^ ウォーカー 2003, pp. 254–255.
  20. ^ ウォーカー 2003, p. 254.
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  32. ^ フレッド・ジンネマン (1993年10月23日初版発行). 『フレッド・ジンネマン自伝』p. 282. キネマ旬報社 
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  35. ^ オードリー・ヘプバーン特集号 1965, p. 101.
  36. ^ ビートン 1996, p. 121.
  37. ^ ビートン 1996, pp. 104–105, 116, 119–120, 161–162, 164, 172, 179.
  38. ^ a b パリス 下巻 1998, p. 31.
  39. ^ a b ハイアム 1986, p. 218.
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  53. ^ カーニー 1994, pp. 135, 138, 140.
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  57. ^ ウォーカー 2003, p. 257.
  58. ^ a b c d e ハイアム 1986, p. 221.
  59. ^ a b c d ウォーカー 2003, p. 260.
  60. ^ a b パリス 下巻 1998, p. 40.
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  100. ^ a b 『FLIX増刊号2月号《オードリー・ヘプバーン特集号》追悼2周年特別企画&「マイ・フェア・レディ」映画製作30周年記念版』ビクター・ブックス / ビクターエンタテインメント株式会社、1995年2月1日発行、裏表紙、42頁。 
  101. ^ 『pen[ペン]』p. 70. 阪急コミュニケーションズ. (2004年No.139 10月15日号) 
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  105. ^ 初公開時の映画パンフレットによる。
  106. ^ 周防正行監督、新作は17年ぶり娯楽作!『マイ・フェア・レディ』をもじった『舞妓はレディ』”. シネマトゥデイ (2013年5月9日). 2021年9月26日閲覧。


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