フレデリック・バスール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/16 16:13 UTC 版)
フレデリック・バスール(Frédéric Vasseur、1968年5月28日 - )は、フランス出身の自動車実業家であり、レースチームの経営者として知られる。
注釈
- ^ 実際の車体製造はダラーラに委託しているほか、電動パワーユニットの製造なども他社が手掛けている[W 8]。
- ^ 前任のチーム代表はジェラール・ロペス。同チームは前年まではロータスF1チームとして参戦しており、前オーナーだったルノーが前年末に買い戻したばかりだった。
- ^ この年、パワーユニット関連の権限は以前から所属していたアビテブールが持っていた[W 10]。
- ^ カルテンボーンは2012年10月にチーム代表に就任し、2013年から2017年までの5シーズンで、ザウバーは年間のコンストラクターズランキングで最下位(10位)を3回記録している。
- ^ 当時、フェラーリとエクソール(フェラーリとステランティス双方の大株主)の会長を兼務していたジョン・エルカーンは、タバレスを頼りにしていたことから、その助言に従ったとされる[W 16]。
- ^ レース関係でこうした名称はたいてい何かの略語なので、かなり珍しいケースにあたる。
- ^ 当時のザウバーにおいて、シートのひとつの決定権は実質的にはスクーデリア・フェラーリが握っており、2017年の時点では、フェラーリはアントニオ・ジョヴィナッツィの起用をザウバーに求める可能性が高いと思われていたが、ルクレールの起用を希望する旨をバスールは伝えていた[2]。
- ^ ホンダとしては、ザウバーへの供給には、マクラーレンとの2チーム供給という大前提があった[3]。その最大の理由は、2チーム目に日本人ドライバー(この時点では松下信治)を乗せたいという思惑があったためである[5]。ザウバーとの覚書を交わしたのは同年4月末だったが、4月半ばの第3戦バーレーンGPを契機にホンダとマクラーレンの関係は急速に悪化しており[6]、バスールがザウバーのチーム代表に就任した7月時点で、ホンダはマクラーレンへの供給を終了する方向(トロロッソを介してレッドブル陣営と接近する方向)で動いていたため、勝つ力のあるチームと組みたいと考えていたホンダとしても、この時点でテールエンダーのザウバーへの単独供給は避けたいという意向を持っていた[7]。
- ^ そのため、当時のインタビューでは、バスールはマクラーレンのギアボックスを使うわけにはいかないということをやむを得ない事情であるかのようにたびたび話している。(便宜的な作り話であるため)マクラーレンからはザウバーにも供給可能だと否定するコメントが当時から出ている[2]。
出典
- ^ アイスマン(クルタ/五十嵐2021)、「142 チーム代表にとって出来の良い息子」
- ^ a b F1速報 2017年ハンガリーGP号、「ザウバーの翻意で、マクラーレンが“追い込まれた”」(ルイス・バスコンセロス) p.5
- ^ a b c d e f 歓喜(尾張2022)、第4話「ザウバーとの覚書」 pp.29–33
- ^ a b c 勝利の流れをつかむ思考法(山本2022)、p.54
- ^ 勝利の流れをつかむ思考法(山本2022)、p.50
- ^ 歓喜(尾張2022)、第2話「損失補填」 pp.18–24
- ^ a b 勝利の流れをつかむ思考法(山本2022)、p.52
- ^ 勝利の流れをつかむ思考法(山本2022)、p.56
- ^ a b c d e f “Frédéric Vasseur” (英語). Sauber Group. 2022年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ a b “Exclusive interview with Frédéric Vasseur” (英語). GlobeAir (2018年). 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c d “ART Grand Prix - History” (英語). ART Grand Prix. 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c d Charles Bradley (2016年2月4日). “Vasseur: Now is right time for F1 step with Renault” (英語). Motorsport.com. 2022年11月26日閲覧。
- ^ Ben Anderson (author), Mitchell Adam (co-author) (2016年3月4日). “Renault F1 job means no time for ART GP, says founder Vasseur” (英語). Autosport. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “New FIA Formula E Championship powered by electric energy” (英語). Formula E official website (2012年8月1日). 2022年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ 朴尚洙 (2012年8月28日). “電気自動車のF1「Formula E」が2014年に開幕、第1戦はリオデジャネイロ”. ITmedia. 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b “FE unveils new Spark-Renault SRT_01E at Frankfurt Motorshow” (英語). 国際自動車連盟(FIA) (2013年9月10日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c “ザウバーF1、新チーム代表を決定。元ルノーのバスールを任命”. Auto Sport web. 三栄書房 (2017年7月12日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ Ian Parkes (2016年1月15日). “Renault set to appoint ART's Vasseur to Formula 1 team role” (英語). Autosport. 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c d “Sauber ‘pushing ‘like hell’ - exclusive Q&A with Fred Vasseur” (英語). Formula1.com (2017年8月28日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ “F1 Topic:ザウバーのカルテンボーン解任の余波、ホンダにも影響を与える新代表の有力候補”. Auto Sport web. 三栄書房 (2017年6月23日). 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b 柄谷悠人 (2017年12月8日). “「アルファ・ロメオ・ザウバーF1チーム」誕生 老舗ブランド復活の背景とは?”. Auto Sport web. webCG. 2022年11月26日閲覧。
- ^ Adam Cooper (2022年11月24日). “アルファロメオ・ザウバー、2012年以来のランキング6位獲得。プラス14億円の配当金が「大きな違いを生む」”. Motorsport.com. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “アルファロメオF1のバスール代表、2023年1月よりフェラーリのチーム代表兼ゼネラルマネージャーに就任”. Auto Sport web. 三栄 (2022年12月13日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ a b “F1史上まれにみるチーム体制リシャッフル。フェラーリ、ザウバー、マクラーレンの新首脳がチームにもたらす効果を探る”. Auto Sport web. 三栄 (2022年12月15日). 2023年1月14日閲覧。
- ^ “ザウバーF1、ホンダとの提携取りやめ、フェラーリとパワーユニット契約。2018年は最新仕様搭載へ”. Auto Sport web. 三栄書房 (2017年7月28日). 2022年11月26日閲覧。
- 1 フレデリック・バスールとは
- 2 フレデリック・バスールの概要
- 3 経歴
- 4 人物
- 5 脚注
- フレデリック・バスールのページへのリンク