フランス国鉄160A型蒸気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 04:25 UTC 版)
フランス国鉄160A型蒸気機関車はアンドレ・シャプロンが改造した蒸気機関車。世界的にも珍しい6気筒の蒸気機関車である。固定台枠の動輪6軸も世界的に見ると前例はあるがフランスでは珍しい[2]。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p (ロス2007) p.187
- ^ これ以前には1863年にノール鉄道が製造した0-6-6-0(動輪は3軸ごとに別々だが両方とも台枠に固定なので関節式ではない)があるが、蒸気発生効率が悪く使い勝手が悪かったので20両で打ち切られ、その後分解されて3軸タンク機2台づつに改造されている。(ロス2007) p.30
- ^ 蒸気機関車は構造上低速では全力を出せず、ある程度速度が上がって最大馬力となる。「ある程度」は構造によって異なるが通常は50~100km/hの範囲。(齋藤2018) p.436-437)
- ^ フランスの蒸気機関車は4気筒複式が主流。(齋藤2018) p.52
- ^ 二重パイプの外側で飽和蒸気を煙管に送り、内側で過熱蒸気を戻すという構造。最大470℃ぐらいまで過熱可能((齋藤2018) p.93-94)、ただし本機は後述の再加熱があるので高圧側は290~340℃程度まで過熱した((齋藤2007) p.349)
- ^ こちらは単純に折り返しているだけ、広く使われる基本的な構造。
- ^ (齋藤2007) p.369
- ^ この方式は給水温めのため排気をいったんシリンダーの後方にまで持って行ったが、シャプロンはこの方式だとドラフトに悪影響が出ると考えた。((齋藤2007) p.368)
- ^ 通常蒸気機関車は使い終わった蒸気を煙突の下で噴出し(排気ブラスト)、この勢いでボイラーの燃焼に必要な空気の流れを起こしている。キルキャップ式の構造はまず噴出した排気ブラストを漏斗を4本脚にして伏せたような形状のスプレッダー(これ自体はフィンランドのキララ技師の開発)で散らし、これをさらに内煙突との間に置いた円筒形の筒(小さな煙突のような形状)と合わせて燃焼後のガスとの接触面積を大幅に増やしたものである。(齋藤2018) p.95-98
- ^ Institut de la gestion publique et du développement économique La SNCF au temps du Plan Marshall
- ^ Revue générale des chemins de fer 1950年1月号 P21
- 1 フランス国鉄160A型蒸気機関車とは
- 2 フランス国鉄160A型蒸気機関車の概要
- 3 模型
- フランス国鉄160A型蒸気機関車のページへのリンク