ビトヘシとは? わかりやすく解説

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ビトヘシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 13:55 UTC 版)

ビトヘシ (満文ᠪᡳ᠍ᡨ᠌ᡥᡝᠰᡳ, 転写:bithe-si) は、清朝において官衙の文書記録を担当した下級[1]官吏で、[2]漢文では筆帖式 (拼音:bǐtiēshì) とも表記される。文書の抄写 (書き写すこと) と満洲語漢語翻訳を主要業務とした。[1]


註釈

  1. ^ [参考] 満洲語「バクシ」は漢語「博士」の音訳語で、本来は読書人、学者の意。[3]
  2. ^ [参考] 维基百科「笔帖式」に「品等為正六品至正九品。」とあるが、典拠不詳。『清史稿』は七から九品としている。

参照

  1. ^ a b “ᠪᡳᡨᡥᡝᠰᡳ bithesi” (中文). 新满汉大词典. 新疆人民出版社. p. 96. http://hkuri.cneas.tohoku.ac.jp/p06/imageviewer/detail?dicId=72&imageFileName=96 
  2. ^ “ᠪᡳᡨᡥᡝᠰᡳ bithesi”. 五体清文鑑訳解. 京都大学文学部内陸アジア研究所. p. 340. http://hkuri.cneas.tohoku.ac.jp/p06/imageviewer/detail?dicId=55&imageFileName=340 
  3. ^ “ᠪᠠᡴᠰᡳ baksi”. 五体清文鑑訳解. 京都大学文学部内陸アジア研究所. p. 1150. http://hkuri.cneas.tohoku.ac.jp/p06/imageviewer/detail?dicId=55&imageFileName=1150 
  4. ^ “天聰5年7月8日段1165”. 太宗文皇帝實錄. 9. -. "上諭曰「文臣稱巴克什者、俱停止。稱爲筆帖式。如本賜名巴克什者、仍其名。」" 
  5. ^ “萬曆43年乙卯歲6月1日段430”. 太祖高皇帝實錄. 4. - 
  6. ^ “ᠪᠢᠴᠢᠭᠴᠢ bičigči”. 蒙汉词典 增订本. 内蒙古大学出版社. http://hkuri.cneas.tohoku.ac.jp/p01/imageviewer/detail?dicId=7&imageFileName=464. "〔名〕缮写员。" 
  7. ^ a b c “ビチクチ【bichikchi】”. 世界大百科事典 第2版. 平凡社. https://kotobank.jp/word/ビチクチ-1198633. "中国,元代および清代の官名。……モンゴル語で文字,文書,書物をビチクbichikといい,それに人を表す‐chiがついた形。……清代のビトヘシbithesi筆帖式はこの訛音である。" 
  8. ^ “ᠪᡳᡨᡥᡝ bithe”. 新满汉大词典. 新疆人民出版社. p. 94. http://hkuri.cneas.tohoku.ac.jp/p06/imageviewer/detail?dicId=72&imageFileName=94 
  9. ^ 《女真文辞典》索引”. 2020年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月31日閲覧。
  10. ^ 宮, 紀子 (2011). 考察. “遊牧国家におけるケシク制”. 学術研究奨励金(研究助成) 平成23年度(第49回) 受贈者および研究報告【人文科学部門】 ((公財)三島海雲記念財団): 2. https://www.mishima-kaiun.or.jp/wp-mishima/wp-content/uploads/2023/06/c_h23_08.pdf. 
  11. ^ “宗人府”. 清史稿. 114. 清史館. https://zh.wikisource.org/wiki/清史稿/卷114. "筆帖式爲滿員進身之階。國初,大學士達海、額爾德尼、索尼諸人,並起家武臣,以諳練國書,特恩賜號「巴克什」,即後之筆帖式也。厥後各署候補者紛不可紀矣。" 
  12. ^ a b “選舉五”. 清史稿. 110. 清史館. https://zh.wikisource.org/wiki/清史稿/卷110. "滿人入官,或以科目,或以任子,或以捐納、議敘,亦同漢人。其獨異者,惟筆帖式。……" 
  13. ^ “銓政”. 欽定大清會典. 5. -. https://zh.wikisource.org/wiki/欽定大清會典/卷五 
  14. ^ “八旗”. 世界大百科事典. 平凡社. https://kotobank.jp/word/駐防八旗-1367326. "……44年清朝が北京に都を定めると,八旗の将兵も北京やその近郊に移住し禁旅八旗とか京旗とか呼ばれた。ついで地方の要地に派遣され駐留するようになったが,これらは駐防八旗と呼ばれた。……" 


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