ダスティン・ブラウンとは? わかりやすく解説

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ダスティン・ブラウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 08:16 UTC 版)

ダスティン・ブラウン
Dustin Brown
2015年ウィンブルドン選手権でのダスティン・ブラウン
基本情報
愛称 ブレディー(Dreddy)
国籍 ジャマイカ(-2010)
ドイツ(2010-)
出身地 西ドイツツェレ
生年月日 (1984-12-08) 1984年12月8日(39歳)
身長 196cm
体重 78kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2002年
引退年 2024年
ツアー通算 2勝
シングルス 0勝
ダブルス 2勝
生涯通算成績 144勝203敗
シングルス 62勝99敗
ダブルス 82勝104敗
生涯獲得賞金 2,999,208 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 1回戦(2011・15・17・18)
全仏 2回戦(2016)
全英 3回戦(2013・15)
全米 2回戦(2010・17)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2011・15)
全仏 3回戦(2011)
全英 回戦(2024)
全米 1回戦(2012・16)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 64位(2016年10月10日)
ダブルス 43位(2012年5月14日)
2024年9月16日現在

ダスティン・ブラウンDustin Brown, 1984年12月8日 - ) は、ドイツツェレ出身の男子プロテニス選手。2010年まではジャマイカ国籍の選手として出場していたが、同年からドイツに国籍を変更した。身長196cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPワールドツアーではシングルスでは決勝進出はないが、ダブルスで2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス64位、ダブルス43位。ドレッドヘアーがトレードマーク。

選手経歴

ジュニア時代

ジャマイカ人の父親とドイツ人の母親との間にドイツツェレで生まれる。11歳のときに両親とともにジャマイカモンテゴ・ベイへ移住。

2002年 プロ転向

2002年からフューチャーズに出場。当時は両親から贈られたキャンピングカーで各地の大会を転戦していた。

2003年 デビス杯初出場

4月にデビスカップ・ジャマイカ代表としてデビュー。シングルス4勝、ダブルス3勝と結果を残し、グループIIへの昇格に貢献した。しかしジャマイカテニス協会と衝突を起こして以降、ジャマイカ代表としてはデビスカップに参加していない。7月テニス殿堂選手権ニューポート、ATP250)でATPツアーデビュー。ここでは1回戦でボブ・ブライアンに敗れている。

2007年 フューチャーズ初優勝

2007年にフューチャーズ初優勝。2008年に2度目の優勝を飾る。

2009年 チャレンジャー初優勝

2009年にはフューチャーズで3勝目を挙げ、8月にはサマルカンド・チャレンジャー(ウズベキスタン)でATPチャレンジャーツアー初優勝を遂げる。

またカールスルーエ(ドイツ)、アルマトイ(カザフスタン)、エッケンタール(ドイツ)、アーヘン(ドイツ)のチャレンジャー4大会で決勝へ進出した。2009年末時点で世界ランキングは144位に到達。

2010年 ツアーダブルス初優勝

2010年ウィンブルドン選手権男子シングルスで予選を勝ち上がり、初めてグランドスラム本戦に出場。1回戦で第16シードのユルゲン・メルツァーに敗れた。

全米オープンでは1回戦でルベン・ラミレス・イダルゴに6-4, 7-6(6), 7-5で勝利しグランドスラム初勝利をあげる。2回戦で世界ランク4位のアンディ・マリーに5-7, 3-6, 0-6で敗れた。

9月のモゼール・オープンのダブルスではロヒール・ワッセンと組み、決勝でマルセロ・メロ/ブルーノ・ソアレス組を破り、ツアー初優勝を果たした。10月から国籍をドイツに変更した。

2011年 全仏ダブルス3回戦進出

2011年全仏オープン男子ダブルスではミヒャエル・コールマンと組んで3回戦まで進出。

2012年 ツアーダブルス2勝目

2012年ハサン2世グランプリのダブルスではポール・ハンリーと組んで、決勝でダニエレ・ブラッチャーリ/ファビオ・フォニーニ組を破り、ツアー2勝目を挙げた。この年はオープン13オーストリア・オープンでも準優勝した。

2013年 グランドスラム3回戦進出

2013年ウィンブルドン選手権男子シングルスでは予選から勝ち上がり、1回戦でギリェルモ・ガルシア=ロペスを、2回戦では元世界ランク1位のレイトン・ヒューイットを6-4, 6-4, 6-7(3), 6-2で破り、自身初のグランドスラム3回戦進出を果たす。3回戦でアドリアン・マナリノに4-6, 2-6, 5-7で敗れた。

2014年ゲリー・ウェバー・オープンでは2回戦で当時世界ランク1位のラファエル・ナダルを6-4, 6-1で破る番狂わせを演じた[1]

2015年 ウィンブルドンでナダル撃破

ブラウンは2015年ウィンブルドン選手権2回戦でもナダルを7-5, 3-6, 6-4, 6-4で破る番狂わせを演じた[2]。ブラウンとナダルの対戦成績は2017年10月1日現在、ブラウンが2勝0敗で勝ち越している[3]。ウィンブルドン選手権ではナダルに勝利後、3回戦で第22シードのビクトル・トロイツキに4-6, 6-7(3), 6-4, 3-6で敗れた。

2016年 ツアー初のベスト4

2016年南フランス・オープンでは自身初のツアーシングルスベスト4に進出するも、世界ランク10位のリシャール・ガスケに敗れた。

ATPツアー決勝進出結果

ダブルス: 6回(2勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2010年9月26日 メス ハード (室内) ロヒール・ワッセン マルセロ・メロ
ブルーノ・ソアレス
6–3, 6–3
準優勝 1. 2012年2月26日 マルセイユ ハード (室内) ジョー=ウィルフリード・ツォンガ ニコラ・マユ
エドゥアール・ロジェ=バセラン
6–3, 3–6, [6–10]
優勝 2. 2012年4月14日 カサブランカ クレー ポール・ハンリー ダニエレ・ブラッチャーリ
ファビオ・フォニーニ
7–5, 6–3
準優勝 2. 2012年7月23日 キッツビュール クレー ポール・ハンリー フランティシェク・チェルマク
ユリアン・ノール
6–7(4), 6–3, [10–12]
準優勝 3. 2013年4月13日 カサブランカ クレー クリストファー・カス ユリアン・ノール
フィリップ・ポラーシェク
3–6, 2–6
準優勝 4. 2017年4月16日 ヒューストン クレー フランシス・ティアフォー ジュリオ・ペラルタ
オラシオ・セバジョス
6–4, 5–7, [6–10]

成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 通算成績
全豪オープン LQ 1R LQ LQ LQ 1R LQ 1R 1R 0–4
全仏オープン A 1R LQ A 1R LQ 2R 1R LQ 1–4
ウィンブルドン 1R LQ 1R 3R 1R 3R 2R 2R LQ 6–7
全米オープン 2R A LQ A 1R 1R 1R 2R 2–5

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 1R 2011, 2015, 2017
マイアミ 1R 2017
モンテカルロ A 出場なし
マドリード A 出場なし
ローマ A 出場なし
カナダ A 出場なし
シンシナティ A 出場なし
上海 A 出場なし
パリ Q2 2016
オリンピック 1R 2016
デビスカップ PO 2015

脚注

外部リンク




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