ジュール・ラシュリエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 00:17 UTC 版)
ジュール・ラシュリエ(Jules Lachelier、1832年5月27日 - 1918年1月26日)は、19世紀後半のフランスの代表的な哲学者、教育家である。寡作だったがその著作はその後のフランス哲学に大きな影響を与えた。「ラシュリエがフランス哲学を目覚めさせた」とベルクソンは言い、フランス現代哲学はラシュリエをもって幕を開けたとも評される。
注釈
- ^ スピリチュアリスム(唯心論)については、藤田尚志「唯心論(スピリチュアリスム)と心霊論(スピリティスム) : ベルクソン哲学における催眠・テレパシー・心霊研究」『フランス語フランス文学研究』第91巻、日本フランス語フランス文学会、168-183頁参照。
- ^ ただし杉村靖彦はラニョーの思想はフランス・スピリチュアリスムの枠には収まらないのではないかと、疑問を呈している(杉村靖彦 2003, p. 51)。
- ^ ただしラシュリエの息子の同意のもとでレオン・ブランシュヴィックたちが非売品として書簡集を印刷している。 伊藤邦武, 編纂.「19世紀フランス哲学の潮流」『哲学の歴史 第8巻(18-20世紀)』、中央公論新社、2007年、 716頁、 ISBN 978-4-12-403525-4。
- ^ 佐藤国郎『自由と行為の形而上学 ― ジュール・ラシュリエとモーリス・ブロンデル』第1章「目的と必然性 ―『帰納法の基礎』」、第2章「意志と自由 ―『心理学と形而上学』、第3章「賭け ―『パスカルの賭けについての覚え書』」(学術出版社、2008年)、および村上龍「ジュール・ラシュリエの「ポスト・カンティスム」」 ― 一九世紀フランスにおける近代ドイツ哲学受容の一断面」『山口大学哲学研究』第24巻、2017年、山口大学人文学部、1-21頁参照。
出典
- ^ ベルグソン『時間と自由』平井啓之訳、白水社、1991年6月20日、10頁。ISBN 4560018871。
- ^ 川口茂雄 2007, p. 220.
- ^ 川口茂雄 2007, pp. 222-223.
- ^ a b “ジュール ラシュリエとは - コトバンク”. 20世紀西洋人名事典. コトバンク. 2015年7月8日閲覧。
- ^ コトバンク、【訳】エミール・ブートルー『自然法則の偶然性について』訳者あとがき 2015年7月8日閲覧
- ^ アラン 1980, pp. 30,78,83.
- ^ 川口茂雄 2007, pp. 232,239-240.
- ^ Havelange, Isabelle; Huguet, Françoise; Lebedeff-Choppin, Bernadette (1986). “LACHELIER Jules Esprit Nicolas”. Publications de l'Institut national de recherche pédagogique 11 (1): 433–434 .
- ^ 川口成雄 2007, pp. 216-217.
- 1 ジュール・ラシュリエとは
- 2 ジュール・ラシュリエの概要
- 3 著書
- ジュール・ラシュリエのページへのリンク