シュレスヴィヒ・ホルシュタイン (戦艦)
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シュレスヴィヒ・ホルシュタイン (ドイツ語:SMS Schleswig-Holstein シュレースヴィヒ・ホルシュタイン ) は、ドイツ海軍の戦艦である[1][注釈 1]。艦名はドイツ北部のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に因んで命名された。ドイッチュラント級戦艦の一隻[3]。いわゆる前弩級戦艦であり[4]、ドイツ帝国海軍の軍艦として第一次世界大戦のユトランド沖海戦にも参加した[5]。
注
- ^ 舊戰艦シユレェージェン(一九〇八年竣工)[2] 排水量一三二〇〇噸、時速一八節。一九一六年に改造の結果、一部に武装が施された。
- ^ 戰艦“シュレスウイヒ・ホルシユタイン Schleswig Holstein”[9] 全要目{排水量13,040噸 速力18節 備砲28糎砲4門 15糎砲14門 8.8糎高角砲4門 魚雷發射管(50糎)4門 起工1905年8月 竣工1908年9月 建造所ダンチツヒ・シシヤウ} 世界大戰に破れた獨逸の手に殘つた舊超弩級戰艦の一隻で、ポケツト戰艦の生れるまで海の護りに任じたと言ふよりも、新海軍誕生の母體となつた唯一の戰艦で今日尚ほ多くの兵學校、下士官兵學校生との練習艦として活躍してゐる。然し今では機關を改装して速力は増し航空機に對する兵装や諸般の兵器の近代化によつて、外形こそ舊態を殘してゐても、内容は全く新時代の戰艦である。ポケツト戰艦が外洋へ進出するための艦であればこれは母國の領土を守る警備艦隊の主力部隊であらうか、1936年末練習戰艦に編入され現在に至つてゐる。
- ^ この時点で現役の本級は2隻(ホルシュタイン、シュレジェン)だけだった[10]。他にハノーファーが標的艦として使用されていた[11]。
- ^ a b ナチス占領時代、グディニャ (Gdynia) はゴーデンハーフェン (Gotenhafen) と改名されていた[14]。
- ^ 前弩級戦艦8隻(ブラウンシュヴァイク、エルザス、ハノーヴァー、ヘッセン、シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン、ロートリンゲン、プロイセン、シュレジエン)[22]。
- ^ 戰艦ドイッチェラント(一九三三年春竣工)[2] 基準排水量一〇〇〇〇噸、時速二六節。同型艦アドミラール・シェール及びアドミラール・グラフ・スピーと共に武装船として置かれてある。華府條約認容の軍備は戰艦六隻を現役に二隻を保留に附し、この年限は二〇年間。基準排水量一〇〇〇〇噸以上の艦船を補充すべからずと規定されてある。
- ^ ネームシップの戦艦ドイッチュラント (SMS Deutschland) は、1922年に解体された[10]。
- ^ 第二次世界大戦直前、海軍籍に残ったのは2隻(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン、シュレージェン)になった[7]。
- ^ 戦艦プロイセンの代艦が装甲艦ドイッチュラント、戦艦ロートリンゲンの代艦が装甲艦アドミラル・シェーア、戦艦ブラウンシュバイクの代艦が装甲艦アドミラル・グラーフ・シュペーであった[26]。
- ^ 戰艦“ドイチユランド Deutschland”[27] 全要目{排水量10,000噸 速力26節 備砲28糎砲6門 15糎砲8門 8.8糎高角砲6門 魚雷發射管(53糎)8門 起工1929年2月 竣工1933年4月 建造所キール・ドイチエウエルケ社} 戰艦ドイチユランドは新獨逸海軍の貴重な、そして又力強い更生の出發點であつた。日本にとつて華府條約が延びんとする海軍力の堪えがたい覊畔になつたと同様に獨逸海軍はヴェルサイユ平和條約(海軍軍備制限に關する條項)に十年以上縛りつけられて來たのであつた。然しながら不抜の獨逸は造船技術の研究をいさゝかもゆるがせにせず、平和條約の制限一杯の要目で建造したのが、このドイチユランドである。噸數こそ列強の大戰艦に比べて少ないが、速力といひ、三聯装主砲の發射速度といひ充分に英佛戰艦とも對抗して毫末もゆづらぬといはれポケツト戰艦の名が生れたのである。極端に簡單な前檣は獨逸特有のもので、三聯装主砲の装備法と共に、ひいては獨逸巡洋艦の基本形となつてゐる。要目はあとの二艦と同一で全長185米、幅20米、喫水6.6米、總馬力54,000で空軍整備の宣告と同時にカタパルトを装備した。
- ^ グナイゼナウは主砲を28センチ砲から38センチ砲に換装するため1942年4月上旬からゴーデンハーフェンで改装工事を受けていた[32]。その後、工事中止により同港で放置されていた[33]。
脚注
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 133戦艦「シュレスビッヒ・ホルシュタイン」/練習艦になった旧式戦艦
- ^ a b 世界海軍大写真帖 1935, p. 56獨逸
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, pp. 118a-119ドイッチュランド/二番艦以降は「ドレッドノート」竣工後に完成
- ^ オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, pp. 5a-6前ドレッドノート級戦艦
- ^ ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, pp. 166–169戦艦シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン級(ドイツ)/老骨に鞭打ち闘った前ド級戦艦
- ^ 丸、写真集ドイツの戦艦 1977, p. 120a青木栄一「ドイツ海軍の前弩級戦艦」
- ^ a b c d ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, p. 168.
- ^ オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, pp. 5b-6.
- ^ a b ポケット海軍年鑑 1937, p. 162原本306-307頁(戰艦シュレスウィヒ・ホルシュタイン)
- ^ a b c 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 119.
- ^ 丸、写真集ドイツの戦艦 1977, p. 117ハノーファー
- ^ 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 135a戦艦「シュレスビッヒ・ホルシュタイン」/大戦の火ぶたを切った旧式戦艦の第1撃
- ^ a b c オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, p. 6.
- ^ a b c ヒトラーの戦艦 2002, p. 338.
- ^ a b ヒトラーの戦艦 2002, p. 335.
- ^ 丸、写真集ドイツの戦艦 1977, p. 121.
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 118bブラウンシュバイク/イギリス式の設計を範とした最初のドイツ戦艦
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 91ドレッドノート/世界の既製戦艦を旧式化させた弩級戦艦
- ^ a b ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, p. 167.
- ^ a b 世界の戦艦、大艦巨砲編 1998, p. 135b.
- ^ 世界の戦艦、弩級戦艦編 1999, p. 16ジュットランド海戦に参加した戦艦・巡洋戦艦
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, pp. 29–30海軍再建への道程
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, p. 44.
- ^ オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, p. 4.
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, pp. 46–49ヒトラーの戦艦第一号 ― ポケット戦艦
- ^ ミリタリー選書(6)世界の戦艦 2005, pp. 152–155装甲艦ドイッチュラント級(ドイツ)/通商破壊用に建造された“大西洋の虎狼”
- ^ ポケット海軍年鑑 1937, p. 159原本300-301頁(戰艦ドイチユランド)
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, p. 56.
- ^ オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, pp. 5c-6戦列艦シュレスヴィヒ=ホルシュタインの戦歴
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, pp. 73a-74第二次世界大戦始まる
- ^ a b ヒトラーの戦艦 2002, p. 74.
- ^ オスプレイ、ドイツ戦艦 2005, p. 20.
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, pp. 270–272〈グナイゼナウ〉放棄
- 1 シュレスヴィヒ・ホルシュタイン (戦艦)とは
- 2 シュレスヴィヒ・ホルシュタイン (戦艦)の概要
- 3 艦歴
- 4 第二次世界大戦
- 5 末路
- 6 外部リンク
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