サドコ
(サヅコ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 07:33 UTC 版)
サドコ(サトコ、サトコーとも。ロシア語: Садко、英語: Sadko)は、中世ロシアの叙事詩「ブィリーナ」の登場人物である。彼は、ノヴゴロド出身の冒険家、商人であり、またグースリの演奏家でもあった。
注釈
- ^ 竜王と賢女ワシリーサ#竜王(海の皇帝)についても参照。
- ^ オペラ『サトコ』(Sadko) は、1898年12月にモスクワで初演された。ある日サトコは海の王女ヴォルホヴァ(ヴォルホワ)に出会い、彼女の計らいで金の魚を獲って賭けに勝つ。サトコは妻のリュバワ(リュバーワ)を家に残し、商売のために船旅に出た。財産を築き、12年後に船で故郷に戻ろうとしたが、その途中、海の王によって船が止まる。ヴォルホヴァが、乗員の一人が生贄にならねばならないと告げたため、サトコが海中に没する。海底の王国でサトコはヴォルホヴァと結婚することとなる。結婚式でサトコが奏でた音楽が、海上に嵐を引き起こし、たくさんの船が沈没する。これに怒った聖ニコラスが現れ、サトコに地上への帰還を命ずる。イルメン湖(イリメン湖)のほとりでサトコから別れを告げられたヴォルホヴァは、その名のついた川に姿を変える。間もなくサトコは妻と再会する。彼は今やノヴゴロドで一番の富豪となっていた[5][6]。
出典
- ^ 中村編訳 (1992), pp. 192-224.(12 商人サドコ)
- ^ 中村編訳 (1994), pp. 128-165.(9 商人サドコ)
- ^ Francis James, Child (1965). The English and Scottish Popular Ballads. V. 2. New York: Dover Publications. p. 15
- ^ "A History of Russian Poetry", by Evelyn Bristol, 1991, ISBN 0-19-504659-5, p. 149
- ^ ウォラック & ウエスト (1996), p. 264.
- ^ a b 森田 (2004), p. 297.
- ^ Sadko, CTB Film
- ^ Sadko, IMDb
- ^ a b Robert Michell and Nevill Forbes, eds., Chronicle of Novgorod (London: Camden Series, 1914), 25.
- ^ a b 中村編訳 (1992), p. 397.(作品解説 12 サドコ)
- サヅコのページへのリンク