グイン・サーガの世界観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 00:42 UTC 版)
グイン・サーガの世界観では、栗本薫によるヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』における架空世界の世界観、地理と文化について述べる。
|
- ^ かつては大蛇のかわりに妖蛆クロウラーが守っていたが、グインがヨツンヘイムを訪れた際に、やむを得ずクロウラーを殺してしまったため、その代わりとして、クリームヒルドによって大蛇が呼び出された。(外伝第5巻『時の封土』所収「白魔の谷」)
- ^ ヴァレリウスの言葉(正伝第22巻『運命の一日』)によれば、魔道師とは「魔道師ギルドにより、営業免許を与えられて、魔道をなりわいとし、人に魔道を教える師の資格をもつもの」とされる。しかし一般には、魔道を使える者のうち魔道師ギルドに属していないもの(黒魔道師など)に対しても「魔道師」という呼称を使用している。
- ^ グイン・サーガの時代の中原諸国において魔道士が制度として発達しているのはパロのみであり、他にはクムにおいて魔道伯と呼ばれる、クムの魔道師を束ね、魔道をもって宮廷に仕える地位が存在する例がみられる程度である(正伝第60巻『ガルムの報酬』他)。他の国では、例外的に雇われた魔道師が軍師・参謀的な役割を果たす程度であり、各国の要請に応じて魔道師を派遣する、派遣魔道士ギルドが存在する(正伝第69巻『修羅』)。
- ^ 外伝第6巻『十六歳の肖像』所収の「暗い森の彼方」には、黒魔道師独自の戒律と思われる《暗黒の十二条》が登場する。
- ^ 正伝第59巻『覇王の道』において、キタイ出身の魔道師オーノが、ホータン魔道師ギルドおよびキタイ魔道師ギルドについて言及している。
- ^ 『S-Fマガジン 1982年12月増刊号』所収の作者によるエッセイ「豹(グイン)より若き友への手紙」によれば、ミロク教徒のあいだでは、ミロク神とは「五十六億七千年後(原文ママ)にあらわれて世界を救う仏」であるとされているという。このことは、このミロク神が、少なくともその性質の一部について、現実世界の弥勒菩薩をモデルにしていることを示唆している。
- ^ 5巻「辺境の王者」あとがき
- ^ たとえば、三十年戦争当時のフランスやスペイン、神聖ローマ帝国、イングランドなどが常時展開させることが出来た傭兵軍の規模は2万から3万であった)
- ^ ただし、グインが黒竜騎士団に傭兵として採用された背景には、その数日前に、優れた予言者として信頼される魔道師ルカがダルシウスに対し、グインの雇用の進言をほのめかすような予言を行っていたことがあり(正伝第17巻『三人の放浪者』)、傭兵としての即日雇用の事例としてはやや特殊な面もある。
- ^ 火薬は少なくとも一般には知られておらず、花火や狼煙にはケムリソウと呼ばれる特殊な木の実(火にくべると破裂して煙と音を発する)が使用されている。
- ^ 先述のように防具としてプレートメイルが普及しているため、投射武器の殺傷性が低いことが可能性として考えられる。
- ^ ただし、正伝15巻『トーラスの戦い』の挿絵には沿海州の軍船が櫂を用いて進む様子が描かれている。
- 1 グイン・サーガの世界観とは
- 2 グイン・サーガの世界観の概要
- 3 脚注
- グイン・サーガの世界観のページへのリンク