芸大事件
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芸大事件(げいだいじけん)は、1970年代後半に、当時東京藝術大学音楽学部教授の海野義雄がヴァイオリンの購入を同大学と学生に斡旋し、その見返りとして、楽器輸入販売業者・神田侑晃から80万円相当の弓と現金100万円を受け取っていた事件。1981年に発覚し、国会でも議題にあがるなど楽壇にとどまらないスキャンダルとなった[1]。事件当時、オーケストラの楽員が楽器を持って電車に乗ると「お前も海野の一味か」と酔漢にからまれる事件も起きたといわれる[2]。
- ^ a b c d “第095回国会 決算委員会 閉会後第1号”. 参議院決算委員会 (1981年12月16日). 2010年9月1日閲覧。
- ^ a b 『吉田秀和全集』第20巻所収「なぜ沈黙するのか」(白水社、2002年)
- ^ “朝日新聞記事総覧”. 朝日新聞社. 2010年9月1日閲覧。
- ^ “Jurisuto: 第 918~924 号”. ジュリスト (1988年). 2010年9月1日閲覧。
- ^ a b c 事件・犯罪研究会編『明治・大正・昭和 事件・犯罪大事典』p.598(東京法経学院出版、1986年)
- ^ “12月15日第7面 Music Kickback Scandal Spreads To The Cellos”. ジ・エイジ (1981年12月15日). 2010年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『新潮45』2006年11月号「東京芸術大学─名器ガダニーニ「ニセ鑑定書」の真贋」(新潮社)
- ^ 『朝日新聞』1981年12月10日。
- ^ a b “第102回国会 文教委員会 第6号”. 参議院文教委員会 (1985年4月16日). 2010年9月1日閲覧。
- ^ a b c d 大野正男、渡部保夫編『刑事裁判の光と陰』(有斐閣、1989年)所収「壁に向かって長いこと立たされた【芸大バイオリン事件】」(石井吉一)pp.78-112
- ^ a b c d 『ジュリスト』1985年7月1日号 伊達秋雄「芸大海野教授事件第1審判決の意義と問題点─東京地裁昭和60年4月8日判決」(有斐閣)
- ^ “海野義雄 プロフィール”. 新演(所属音楽事務所). 2019年7月14日閲覧。
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