オキニシ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 10:00 UTC 版)
オキニシ科(沖辛螺科、学名 Bursidae) は、ヤツシロガイ上科Tonnoideaに属する巻貝の科で、世界中の熱帯から温帯にかけての浅海に生息する。フジツガイ科Cymatiidaeと近縁の科[4]。
注釈
- ^ ガマグチミヤコボラ Chasmothea margaritula (Deshayes,1834)[17]。
- ^ カリフォルニアの種とペルーの種は海流の障壁があって互いに混ざり合わない[18]。
- ^ カリブミヤコボラBufo spadiceusはインド太平洋産のスミツキミヤコボラと似ているが、近年クリイロミヤコボラと呼ばれ、米州大西洋沿岸に生息することからMarsupina属に分類されるようになった。貝殻の形態は変化しやすく、貝殻の形態が似たもの同士よりも棲んでいる場所が近い種同士で遺伝的に近縁である例が見つかっている[22]。
- ^ クリイロミヤコボラは”chestnut frogsnail” Bufonaria bufo (Bruguière) とも呼ばれ、ノースカロライナからブラジルにかけて分布する[9]。オキニシ科の古い化石がペルーから産出しており、DulceranaやMarsupinaのようにパナマ地峡の両側に生息する属が多い。
出典
- ^ M.T. Sandersら 2019, p.255, 260, 265
- ^ a b c d “Bursidae Thiele, 1925”. World Register of Marine Species. 2023年1月8日閲覧。
- ^ 『中国北部湾潮間帯現生貝類図鑑』 116习见赤蛙螺。王海艳,张涛,马培振,蔡蕾,张振,科学出版社 2016年 ISBN 978-7-03-048557-1
- ^ a b c 奥谷 2004, p.84
- ^ “Bursidae”. GBIF. 2023年1月8日閲覧。
- ^ 貝類学 p.156
- ^ 貝類学 p.77, 154
- ^ 貝類学 p.147
- ^ a b “Seashells of North Carolina” Hugh J. Porter & Lynn Houser p.84, 96 lightning whelk UNC-SG-97-03. (1994)
- ^ Kwajalein環礁のオキニシ科
- ^ 旬の食材百科ミヤコボラ
- ^ blog虫籠窓の古民家 ミヤコボラ貝
- ^ Wikipedia仏語版
- ^ Kwajalein環礁のBersa affinis
- ^ a b Strongら 2019, p.27
- ^ a b 大山 1964
- ^ 波部・小菅 1966, PL16
- ^ C.L. Powell II and D. Berschauer, “Crossata (Gastropoda: Bursidae) in the eastern Pacific: A morphologic and paleontologic perspective”, The Festivus (2017) 49(3): 179-198
- ^ Sandersら 2019
- ^ Dulcerana
- ^ クリイロミヤコボラ
- ^ 高野剛史・後藤龍太郎 “ウミシダに寄生するGoodingia属腹足類(ハナゴウナ科)の分類・分布・系統的位置”, 2020, 令和2年度日本貝類学会発表要旨A17, p.28
- ^ Sandersら 2017, p.255, 260, 265
- ^ NMR, Bursidae
- ^ Tritonoranella
- ^ Tutufa
- 1 オキニシ科とは
- 2 オキニシ科の概要
- 3 系統
- 4 下位分類
- 5 脚注
- オキニシ科のページへのリンク