イスマイル (ヨンシエブ部)
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イスマイル・タイシ(モンゴル語: Исмайл тайш、中国語: 亦思馬因太師、? - 1486年)とは、15世紀後半における北元の部族長の一人。モンゴル語の表記に従ってイスマンとも表記されるが、原音は「イスマイル」と推測されている[1]。ベグ・アルスランを殺してヨンシエブ部を率い、バト・モンケ(ダヤン・ハーン)を擁立して実権を握ったが、ダヤン・ハーンの攻撃によって没落した。
- ^ 岡田2004 ,217頁
- ^ 井上2002,17頁
- ^ 岡田2004,215-216頁
- ^ 『明憲宗実録』成化十五年五月庚午「福餘衛都指揮扭歹等奏報、迤北癿加思蘭為其族弟亦思馬因所殺……居数年、満都魯部下大頭目脱羅干等不分、与亦思馬因謀殺之、遂立亦思馬因為太師。亦思馬因者、其父毛那孩曾為太師、故衆心帰之也」
- ^ ただ、井上治は漢文史料に記述がないことを理由にマンドフイの存在自体を疑問視するのは不適切であろうと指摘している(井上2002,17頁)
- ^ 『明憲宗実録』成化十六年冬十月壬申「朶顔衛入貢夷人歹都報、北虜亦思馬因領衆、東略泰寧・福餘二衛。又云、虜酋脱羅干行営、去大同猫児荘約遠五程。兵部遂言、泰寧・福餘二衛常貢不以時至、必有其故、亦思馬因雖守臣報謂已向西北、以此報度之、必与脱羅干相合。宜通行東北二辺守臣、画謀防禦、報可」
- ^ 和田1959,398頁
- ^ 『明憲宗実録』成化十八年秋八月乙未「朶顔衛夷人革克台来降言、北虜亦思馬因与三衛阿児乞蛮等、彼此劫奪、既而互相媾和、欲至我辺抄掠」
- ^ 『明憲宗実録』成化十九年五月壬寅「虜酋亦思馬因為迤北小王子敗走。所遺幼雅、朶顔三衛携往海西易軍器、道経遼東」
- ^ 和田1959,399頁
- ^ 『明憲宗実録』成化二十二年二月己卯「……但聞、虜酋亦思馬因与瓦剌連和、欲犯瓜・沙二州」
- ^ 『明憲宗実録』成化二十二年六月辛卯「巡撫甘粛右副都御史唐瑜等奏、虜寇出没荘浪者多、自東北而来。其寇涼永者則満都魯部下、寇甘粛者則亦思馬因等酋部下也」
- ^ 『明憲宗実録』成化二十二年秋七月壬申「鎮守甘粛総兵官焦俊奏、哈密都督罕慎遣人来報、虜酋瓦剌克舎並亦思馬因已死、両部人馬散処塞下、而克舎部下立其弟阿沙亦為太師、阿沙之弟曰阿力古」
- ^ 井上2002,18頁
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