アルテック (家具)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/07 14:38 UTC 版)
アルテック(Artek)は、フィンランドの家具メーカー。 1935年に建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルト、実業家のマイレ・グリッセン、美術史家・批評家のニルス・グスタフ・ハールによって設立された[1]。
注釈
- ^ モダニズム運動の建築家ヴァルター・グロピウスは、1923年に「芸術とテクノロジーの統合」を提唱した[4]。
- ^ フィンランドでは森林資源は「緑の黄金」と呼ばれ、独立前から製材工場や製紙工場が多数操業した[7]。
- ^ マイレ(旧姓アールストロム)は美術コレクターで画家でもあり、夫のハリー・グリッセンは製材会社アールストロムの取締役社長だった。アルヴァはアールストロムの施設やグリッセン夫妻が住むマイレア邸を設計した[8]。
- ^ ニルス・グスタフ・ハールは1941年に戦死した[9]。
- ^ 特許には、「曲げ木の工程とその関連製品の開発について」(1935年2月6日)や、「弾力性のある家具の開発について」(1935年7月8日)などがある[11]。
- ^ タピオヴァーラの代表作ドムスチェアやビルッカチェア、トリエンナテーブル、ドミノテーブルなどがアルテックのコレクションに加わった[12]。
- ^ フィンランドの樹木が良質である理由は、混交林での成長や、土壌のミネラル分の影響などがある[13]。
- ^ この2つの椅子のデザインは、マルセル・ブロイヤーのスチール製の椅子に影響を受けたとする説もある[17]。
- ^ アルヴァは家具の他に、曲げ木のレリーフも制作した。レリーフは1933年のフォートナム&メイソンの展示会や、1938年のニューヨーク近代美術館(MOMA)での個展で展示された[19]。
- ^ サム・ヴァンニはユダヤ系の出身で、旧名をサミュエル・ペプロスヴァンニという。苗字からロシア系、名前からユダヤ系ということがわかるため、フィンランド風に改名した[25]。
出典
- ^ a b c 島塚 2015, p. 116.
- ^ a b c d e “Artekが試みたArt&Technology”. トコシエ. (2016年10月5日) 2022年7月8日閲覧。
- ^ カルヤライネン 2014, pp. 39–40.
- ^ a b c 林b 2018, p. 150.
- ^ a b c “ヘルシンキの旗艦店に見るアルテックのブランディング”. AXIS web Magazine. (2016年6月28日) 2022年7月8日閲覧。
- ^ a b c d 和田編 2018, p. 133.
- ^ 石野 2017, p. 68.
- ^ 和田編 2018, p. 104.
- ^ a b カルヤライネン 2014, p. 40.
- ^ a b 島塚 2015, p. 117.
- ^ 林a 2018, p. 141.
- ^ 島塚 2015, pp. 130–131.
- ^ a b c 林a 2018, p. 142.
- ^ 林b 2018, p. 152.
- ^ a b c 林a 2018, p. 143.
- ^ a b 和田編 2018, p. 134.
- ^ 吉村, 小泉 2021, pp. 17–18.
- ^ 吉村, 小泉 2021, p. 17.
- ^ 和田編 2018, p. 102.
- ^ 吉村, 小泉 2021, p. 24.
- ^ 林a 2018, pp. 143–144.
- ^ a b 和田編 2018, p. 135.
- ^ 林a 2018, p. 144.
- ^ 島塚 2015, p. 126.
- ^ カルヤライネン 2014, p. 56.
- ^ カルヤライネン 2014, p. 41.
- ^ 林b 2018, p. 151.
- 1 アルテック (家具)とは
- 2 アルテック (家具)の概要
- 3 脚注
- アルテック_(家具)のページへのリンク