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文挾夫佐恵

文挾夫佐恵の俳句

おでん啖べゐて花野へ逃げ戻る
おぼろ月化生のものを地におろす
はまなすの朱き実ほどの胸燃やす
みぞるる窓荒れの烏賊火は絶ちて寝む
九十の恋かや白き曼珠沙華
冬に入るぐうたら山のまろやかに
冴返る墓淡路女の恒端座
凩と街の黙契贋サンタ
喪ごころに言葉こもらふ藤の下
子に如何な人現れむ雪の夜の林檎
常に高みを行く秋風の色の旒
忘るなと青やかな世に蟇出づる
手花火の珠をかばひて闇忘る
摺り足に夜が来わななく月見草
暗き絵が若き証しの夏多彩
曼珠沙華子在らば十二如何な声
月夜野の月なき川原汽笛ちぎれ
月見草ぼあんと開き何か失す
月見草見る間も齢に責つかれる
木犀をみごもるまでに深く吸ふ
木菟の闇亡けれど母はあたたかし
木馬の背ぬくし秋日は父に似し
桃咲いてうす紅衣の芯なる子
梅雨の夜の酔ひどれ軍歌蹤き来たる
母なる伊豆春月の乳を噎ぶほど
水着脱ぐや夕かげまとふ瑞乳房
永き日の出職の鋏いつやみし
汝が名万里はるけきを恋ふ父に雪
沖無明足下に蒼き曼珠沙華
津軽行く秋気女衒を前の車窓
海霧低き知法華村人を見ず
潮曇松の根方の花火殻
炎天に嘆き一すじ昇り消ゆ
烏賊が鳴き子が泣き岬に冬迫る
烏賊舟の数珠火かき消す秋驟雨
珊瑚草燃えつつ枯るる夕水際
白鳥に秋のはじまる洗ひ空
直青の野に疾き翳を逝かしむる
石くれ仏ひしめくかぎり冬茜
砂冷えの昆布をたたむ一部落
秋烏賊耀りふんどしまちの眠る昼
紅葉ぬくく鳥羽絵の兎現はれし
肺二つ曝す木枯澄みにけり
花明り泣かぬ瞼が呆けをり
落椿ピエタの一日昏れにけり
藤の下人来て去りて昏れの椅子
視点に父、父似黒瞳の入学児
解き髪流し眠るや銀河を胸
逆光の烏賊曼陀羅に秋の風
雁渡し北見青透く薄荷飴
 



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