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馬の用語事典 |
馬格
【英】:conformation
馬格(conformation)とは、馬の体型、外観のことである。馬格は、馬の歩行運動を支えている基本的構造に由来するものであり、馬格と歩行運動の能力との関連性については、古くから多くの人の関心を集めてきた。馬はその労役能力を利用する家畜として改良されてきた動物である。人が利用する馬の労役として、大きく騎乗、輓曳および駄載の三つに分けられ、それぞれの労役に使用する乗馬、輓馬および駄馬の馬格には、その労役内容にふさわしい能力を発揮できるような体型上の特徴が要求されてきた。人のスポーツ競技についても、それぞれの競技種目に適した体形があるように、馬の競技についても理想的な体形が求められてきたわけである。 現在、世界各国で飼育されている馬の品種は、100を超えるといわれている。それぞれの品種は、飼養や利用の条件を異にする各国の自然的、産業的、社会的事情に応じて改良されたものであるので、各々の品種の馬格にはそれらを反映するような特性がある。したがって、競技馬や繁殖馬の選抜に際し、血統(pedigree)や競技成績(performance)と共に、この馬格が古くから馬の優劣の判断に用いられてきた。この馬格による馬体の審査は、審査する人間の主観的な評価であるので、数人で同じ馬を審査した場合、馬格の全体的な特徴についての評価が一致しても、馬格の詳細についての評価は大きく相違することがある。 わが国においても、“相馬(そうま)”と称される馬格の見方が古くから知られている。この相馬には長い経験が必要とされており、簡単に説明することは難しいが、一応、常識的には全体として均整がとれ、骨量に富み、比較的幅のある、しかも品がよく、皮膚の薄い感じのものが良馬といわれている。 馬の改良、育種、審査などということが行われていなかった古い時代においても優れた馬の体形や体格について考えられていた。その多くは彫刻や絵画を職とする芸術家であったが、馬体を物指しで計測して背丈と胴の長さの釣合、肢の部分の長さの分配などを決めていたようである。 理想馬(ideal horse)の体形を初めて公表したのは、ドイツの馬学者Pinter(1664)であった。彼は、頭の長さ(耳端から鼻端まで)を基準にして、その割合で馬体各部の大きさを示し、理想の馬の体形を画き出した。次いで、フランスの馬学者Bourgelat(1735)は、馬格の優秀な馬は馬体の各部の釣合の良い馬であるとの視点から馬体測定を行い、さきのPinterにならって、頭長(頭頂から鼻端まで)を基準にして理想馬の体形を詳しく説明した。このような古い歴史的な記録をもとにして馬体測定法が次第に完成していき、さらに馬体各部の釣合を第一の着眼点にするという現代の馬判断方が発達してきた。
ばかくと同じ種類の言葉
「ばかく」の用例一覧
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