Matrox Ultima, Impression Matrox Ultima, Impressionの概要

Matrox Ultima, Impression

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 10:53 UTC 版)

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ultimaは「究極」を[要出典]impressionは「感銘」を、それぞれ意味する英単語である。

Ultima(MGA-I)

MGA-I(IS-ATLAS)

UltimaはビデオチップとしてMGA-I(IS-ATLAS)を搭載するグラフィックスアクセラレータである。175MHzまたは200MHzのRAMDACを1基統合している。64bitのメモリバスを持ち、ビデオメモリとして64bitで接続されたSGRAMを4MBまでサポートする。インターフェースはISAまたはPCIもしくはVESA

Windows 3.1時代のチップで、後のMatrox Millenniumシリーズに続く記念すべきチップ。ハイエンド向けで当時最速だったS3 86C928を凌ぐほどの高性能で、当時の世界最速の称号を手にした。なお3D性能も一応持っているものの独自仕様で、Direct3Dなどには非対応である。

Ultimaシリーズ

Ultima MGA-PCI/2
Ultima (MGA-ULT/2/A, MGA-PCI/2, MGA-VLB/2)
Ultimaシリーズの基本モデル。135MHzのRAMDACを搭載している。インターフェイスはISAまたはPCIもしくはVESA。メモリ容量はSGRAMを2MB。
Ultima Plus (MGA-PCI/2+, MGA-VLB/2+, MGA-PCI/4, MGA-VLB/4)
Ultimaシリーズのハイエンドモデル。175MHzのRAMDACを搭載している。インターフェイスはPCIまたはVESA。メモリ容量はSGRAMを2MB(オプションで4MBに増強可)または4MB。
Ultima Plus 200 (MGA-PCI/4/200, MGA-VLB/4/200)
Ultimaシリーズの最上位モデル。200MHzのRAMDACを搭載している。インターフェイスはPCIまたはVESA。メモリ容量はSGRAMを4MB。

Impression(MGA-II)

MGA-II(IS-ATHENA)

ImpressionはビデオチップとしてMGA-II(IS-ATHENAまたはIS-HELENA)を搭載するグラフィックスアクセラレータである。175MHzまたは220MHzのRAMDACを1基統合している。64bitのメモリバスを持ち、ビデオメモリとして64bitで接続されたSGRAMを4MBまでサポートする。インターフェースはISAまたはPCI

MGA-Iから3D機能を省いたハイエンドモデルであり、業務向けカードに搭載された。

この製品から増設メモリモジュールの拡張スロットが設けられているのが特徴である。

Impressionシリーズ

Impression Plus 220 ISA
Impression Lite (MGA-IMP/LTE)
Impressionシリーズの基本モデル。チップはIS-HELENA。175MHzのRAMDACを搭載している。インターフェイスはISAまたはPCI。メモリ容量はSGRAMを2MB(オプションでの増強不可)。
Impression Plus (MGA-IMP+/P)
Impressionシリーズのハイエンドモデル。チップはIS-ATHENA。175MHzのRAMDACを搭載している。インターフェイスはISAまたはPCI。メモリ容量はSGRAMを2MB(オプションで4MBに増強可)。
Impression Plus 220 (MGA-IMP+/P/220)
Impressionシリーズの最上位モデル。チップはIS-ATHENA。220MHzのRAMDACを搭載している。1600×1200ドット(24bitカラー)表示時であっても85Hzのリフレッシュレートを確保可能。インターフェイスはISAまたはPCI。メモリ容量はSGRAMを2MB(オプションで4MBに増強可)。

関連製品

Ultima,Impression VRAM Add-on Module (MGA-MOD/2MB/1)
Ultima,Impressionシリーズ用の2MBの増設メモリモジュール。本体側の専用ソケットに差し込んでビデオメモリを増設できる。
  • Ultima Plus, Impression Plusは2MBモジュールを2MB版の本体に追加して容量4MBとして使用可
  • Impression Liteは増強不可
となっている。

形態の変遷

Ultima PlusおよびImpression Plusのカードの形態は、製造時期により一見別製品に見えるほど3度にわたり形態の大きな変遷をたどっている。これはユーザーの増設モジュールの扱いやすさとPC本体の小型化に対応したものである。

最初期
横長の大型基板にメモリチップが8個*2列の平面に並び、2MB版は増設メモリチップを空ソケットに1個ずつ手で埋め込む形態
中期
メモリ部の横幅が4個*2列に半減されて大幅に小型化され、2MB版は4個*2列の増設メモリモジュールを本体に重ねて差し込む形態
最後期
メモリの1個当たりの容量が倍増し4個*1列に半減してさらに小型化され、2MB版は4個*1列の増設メモリモジュールを本体に重ねて差し込む形態

最後期のデザインは次のMillenniumシリーズやMystiqueシリーズへと踏襲された。




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