第16回スーパーボウル 試合経過

第16回スーパーボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/01 04:57 UTC 版)

試合経過

ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT 49ers ベンガルズ
1 15:00 49ERS 0:14 ファンブルロスト
1 14:46 敵陣26 ベンガルズ 6 15 2:54 インターセプト
1 11:50 自陣32 49ERS 11 68 5:58 タッチダウン(ラン) 1 モンタナ キック成功 7 0
1 5:52 自陣19 ベンガルズ 9 18 4:51 パント
1-2 1:01 自陣10 49ERS 3 2 1:11 パント
2 14:50 自陣49 ベンガルズ 4 24 2:28 ファンブルロスト
2 12:22 自陣8 49ERS 12 92 5:29 タッチダウン(パス) 11 モンタナ→Cooper キック成功 14 0
2 6:53 自陣2 ベンガルズ 5 23 2:42 パント
2 4:11 自陣34 49ERS 12 61 3:56 フィールドゴール成功 22 Wersching 17 0
2 0:15 ベンガルズ 0:15 ファンブルロスト
2 0:05 敵陣4 49ERS 1 -5 0:03 フィールドゴール成功 26 Wersching 20 0
2 0:02 ベンガルズ 0:02 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣17 ベンガルズ 9 83 3:35 タッチダウン(ラン) 5 Anderson キック成功 20 7
3 11:25 自陣20 49ERS 3 -5 1:50 パント
3 9:35 敵陣49 ベンガルズ 3 3 1:01 パント
3 8:34 自陣15 49ERS 3 2 1:41 パント
3 6:53 50 ベンガルズ 11 49 5:36 第4ダウン失敗
3-4 1:17 自陣1 49ERS 3 8 2:19 パント
4 13:58 自陣47 ベンガルズ 7 53 3:52 タッチダウン(パス) 4 Anderson→Ross キック成功 20 14
4 10:06 自陣27 49ERS 9 50 4:41 フィールドゴール成功 40 Wersching 23 14
4 5:25 自陣22 ベンガルズ 1 0:28 インターセプト
4 10:06 自陣27 49ERS 6 16 3:00 フィールドゴール成功 23 Wersching 26 14
4 1:57 自陣26 ベンガルズ 6 74 1:41 タッチダウン(パス) 3 Anderson→Ross キック成功 26 21
4 0:16 自陣48 49ERS 1 -4 0:16 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 26 21

第1Q、キックオフリターンでナイナーズのエイモス・ローレンスがベンガルズのガイ・フレイジャーにヒットされ自陣26ヤード地点でボールをファンブル、ベンガルズのジョン・シモンズがこれをリカバーした(オープニングキックオフでファンブルによるターンオーバーがあったのはスーパーボウル史上初めてであった。)。ベンガルズは、WRアイザック・カーティスへの8ヤードのパス、TEダン・ロスへの11ヤードのパス、RBピート・ジョンソンの2ヤードのランで敵陣5ヤード地点まで前進した。しかし、ケン・アンダーソンの第1ダウンでのパスは不成功、第2ダウンにアンダーソンをジム・スタッキーがサックして6ヤードロスさせた。第3ダウンロングで、アンダーソンはエンドゾーン内のカーティスを狙ってパスを投げたが、これをドワイト・ヒックスが自陣5ヤード地点でインターセプト、自陣32ヤード地点までの27ヤードをリターンした。

ナイナーズのQBジョー・モンタナは、そこから3本パスを連続で成功し、敵陣47ヤード地点までボールを前進させた。その後、フレディー・ソロモンもからんだリバースフェイクのフリーフリッカーで、チャール・ヤングへの14ヤードのパスが決まった。その後3回のランプレーとモンタナからソロモンへの14ヤードのパスで1ヤード地点まで前進すると、最後はモンタナが自ら1ヤードを走り、7-0と先制した。

第2Q、ベンガルズは敵陣30ヤード以内まで前進し、クリス・コリンズワースがアンダーソンからの19ヤードのパスを5ヤード地点で受けたが、エリック・ライトのタックルでボールをファンブルした。続くナイナーズの攻撃は、FBアール・クーパーへの10ヤードのTDパスでしめくくられ、スーパーボウル記録となる92ヤードのTDドライブにより、14-0となった。

ナイナーズは、さらにドワイト・クラークへの17ヤードのパスで敵陣49ヤード地点に進入、RBリッキー・パットンの2度のラン、クラーク、ソロモンへのパスで敵陣5ヤードまで前進、続く2プレーでモンタナはパスを2本連続で失敗、レイ・ワーシングが22ヤードのFGを成功し、17-0となった。

前半残り15秒、ワーシングのスクイブキックをベンガルズのRBアーチー・グリフィンがキャッチに失敗し、ナイナーズの選手がベンガルズ陣4ヤード地点でリカバーした。フォルススタートの反則により、TDは奪えなかったものの、ワーシングが26ヤードのFGを成功させて、ナイナーズが20-0とリードして前半は終了した。

後半最初の攻撃でベンガルズは9プレーで83ヤードを前進し、アンダーソンの5ヤードのTDランで20-7と点差を縮めた。第3Qにベンガルズのディフェンスはナイナーズを8プレーで4ヤード獲得と完璧に抑えた。第3Q終盤、ベンガルズは、マイク・フラーの17ヤードのパントリターンでフィールド中央で攻撃権を獲得したが、2度の反則とQBサックでの4ヤードのロスで自陣37ヤード地点まで下げられた。しかし、第3ダウンにコリンズワースへの49ヤードのパスが成功し、敵陣14ヤードまで前進、さらに第4ダウンギャンブルでのピート・ジョンソンのランが成功し、敵陣3ヤード地点まで前進した。このプレーでは風邪をひいていたキーナ・ターナーのミスで、ナイナーズは10人でプレーした。

続く第1ダウンのプレーで、ジョンソンのランで2ヤードを獲得、ベンガルズはTDまで1ヤードに迫った。ここでナイナーズのディフェンスが踏ん張りを見せた。第2ダウンのジョンソンのランは、ジャック・レイノルズが止めてノーゲイン、第3ダウン、アンダーソンはジョンソンへのランフェイクを行った後、RBチャーリー・アレキサンダーへのスイングパスを投げたが、デイブ・バンズがアレキサンダーをオープンフィールドで止めた[2][3]。第4ダウンでベンガルズはFGを狙わず、ジョンソンに中央をつかせたが、ジョンソンの前進は、バンズとレイノルズ、ロニー・ロットによって止められ、ギャンブルは失敗に終わった。

第4Q、ナイナーズの最初の攻撃は8ヤードの前進に終わり、ジム・ミラーのパントの結果、ベンガルズは自陣47ヤード地点からの攻撃権を得た。7プレーで53ヤードを前進、ダン・ロスへの4ヤードのTDパスで、試合時間残り10分06秒で20-14と6点差になった。

続くナイナーズの攻撃でモンタナは9プレーで50ヤードを前進、マーク・ウィルソンへの22ヤードのパスや、7回連続のランプレーで4分41秒時間を費やした。ウィルソンへのパスは、ビル・ウォルシュヘッドコーチがスーパーボウル用に用意したプレーであった。ワーシングの40ヤードのFGで残り時間5分で23-14となった。

キックオフ直後、ベンガルズの最初のプレーでエリック・ライトがアンダーソンのパスをインターセプトして25ヤードリターンした。ライトは、ベンガルズのGマックス・モントーヤのタックルでファンブルしたが、ボールはナイナーズLBウィリー・ハーパーが敵陣22ヤード地点でリカバーした。

ナイナーズはランプレーを5回連続行い、絵分の時間を消費しつつ、敵陣6ヤードまで前進、第2回スーパーボウルでのドン・チャンドラーの記録に並ぶワーシングがこの日4本目のFGを決めて、26-14となった。

ベンガルズはその後、アンダーソンが6連続でパスを成功させ、試合時間残り20秒を切ったところで、ダン・ロスへの3ヤードのTDパスにより、5点差まで詰め寄ったが、直後のオンサイドキックは失敗し、ナイナーズが26-21で勝利した。

この試合ではナイナーズが2TD、ベンガルズが3TDをあげており、敗戦チームのあげたTD数の方が多い唯一のスーパーボウルとなっている。

モンタナは、パス22回中14回成功で157ヤード、1TD、ランで18ヤード、1TDをあげた。エリック・ライトは1インターセプト、1ファンブルフォースを記録した。

アンダーソンは、パス34回中25回成功、300ヤードを獲得、2TDをあげたが、2INTも喫した。アンダーソンのパス成功25回、パス成功率73.5%はともにスーパーボウル記録となった。クリス・コリンズワースは5回のレシーブで107ヤード(平均21.4ヤード)を獲得、ダン・ロスも100ヤード以上をレシーブであげ、第13回スーパーボウルのジョン・ストールワース、リン・スワン以来2組目の100ヤードレシーブをあげたチームメートとなった。フラーは、4回のパントリターンで35ヤードをリターン、ダン・ロスはスーパーボウル記録となる11回のレシーブで104ヤード、2TDをあげた(後にジェリー・ライス、ディオン・ブランチ、ウェス・ウェルカーもスーパーボウルで11レシーブをあげた。)。


  1. ^ Brian Ditullio (2010年12月2日). “The Catch”. bleacherreport.com. 2013年8月4日閲覧。
  2. ^ ジョー・サイズマン (2000年1月30日). “This one was the most Super of them all”. ESPN. 2022年12月7日閲覧。
  3. ^ このプレーはジョー・サイズマンによって第34回スーパーボウルでマイク・ジョーンズが最後のプレーでタッチダウンを阻止したプレーと比較されている.





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