旅するユーロ 概要

旅するユーロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 15:34 UTC 版)

概要

NHKは2010年度の番組改定で、ロシアを除くヨーロッパ大陸国の言語(ドイツ・フランス・スペイン・イタリア)について“EURO24”(ゆーろにじゅうよん)という統一テーマを設け、コンセプト・演出・扱うフレーズを統一。全ての物が雄か雌か中性かに分かれるという特徴がある大陸言語を分かり易く学ぶ方向性を持たせた。しかし学習スタイルはそれまでと同様に、“ナビゲーター”と称した生徒役が日本国内(=スタジオの中)で学ぶというものであった。

このため2016年度の番組改定では上半期からの新作の放送を取り止め、新たなスタイルを局内で検討し準備を進めた。その結果、生徒役が日本国内ではなく実際にその国へ足を運び旅をしながら学ぶ、というスタイルを採用した。『とっさのハングル』や『とっさの中国語』といった5分程度のミニ番組ではこうしたスタイルが採られたことがあったが、レギュラー格の番組でこのようなスタイルが採られるのは初めてである。以降、下半期(10月 - 翌年3月)に本放送、翌年上半期(4月 - 9月)に同じシリーズのリピート放送という形で定着する。

解説役としての講師やネイティブゲストは当然存在するものの、基本的に画面には登場せず旅の動画を見ながらフレーズなどを解説する方向である。実際にはネイティブゲストは相棒的な役割で同行する一方、講師は監修としてクレジットされるのみのシリーズや、幕間や復習回にキャラクター(年度・番組によっては顔出し)として登場するなどの形が採られるシリーズが混在している。

番組中では「ヨーロッパの旅好きが集まる『バル(Bar)』と呼ばれる店に、ヨーロッパ各地を旅していた旅人が来店し、各位が旅先でのエピソードを語る」という設定である。番組中の「バル」の店主はNHKアナウンサーの黒崎めぐみで、番組進行ナレーションも黒崎が担当。

2020年10月(アラビア語のみ2021年1月)からの新シリーズは、欧州も含めた世界各地で新型コロナウイルス感染症の流行に見舞われ、現地ロケ形式での番組制作が困難な状況にあることを受け、『旅するためのゴガク』と銘打ち、“EURO24”時代以来4年半ぶりに生徒役が日本国内で学ぶ形式に戻しつつも、「いつか旅する日のために」をテーマとして、旅行先で役立つ言語の習得を目指すというコンセプトで番組を制作している[2]。また、講師が直接画面に出演するなど、“EURO24”時代までの番組演出に回帰している。その後も情勢の改善が進んでいないことから、2021年10月からの新シリーズも同様の措置が採られることになった。

2023年9月を以って『旅するためのゴガク』としても終了。10月からは『しあわせ気分のゴガク』へと一新される。


  1. ^ a b c d e f 小関裕太、イタリア語でナンパに成功!? デートの顛末明かす”. ORICON NEWS (2019年8月30日). 2019年8月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 今年のEテレ語学番組は「いつか旅する日のために」JOY、伊原六花ら出演者発表”. ORICON NEWS (2020年8月11日). 201720-08-17閲覧。





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