レッド・ミュージアム (X-ファイルのエピソード)
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評価
1994年12月9日、FOXは本エピソードを初めてアメリカで放映し、1610万人の視聴者(990万世帯)を獲得した[11][12]。
本エピソードは批評家から批判された。『エンターテインメント・ウィークリー』は本エピソードにB評価を下し、「もし、このエピソードの難解さが周到に練られたものであれば、創造的なのだが。」と述べている[13]。『A.V.クラブ』のザック・ハンドルンは「「レッド・ミュージアム」は「モンスターズ・オブ・ザ・ウィーク」型のエピソードに見せかけつつ、実は「ミソロジー」に属するエピソードであった、というようなどんでん返しを試みている。興味をそそられる話ではあったが、全体を見れば試みが成功したとは言えない。」「いいエピソードではあったが、記憶には残らない一本だった。」と述べている[14]。『クリティカル・ミス』のジョン・キーガンは本エピソードに10点満点で5点を与え、「『X-ファイル』は「レッド・ミュージアム」を放送したことで、「難解すぎてほとんどの人が内容を理解できないテレビドラマ」であるという印象を強めたのではないか。」「このエピソードの脚本がクリス・カーターによって書かれたものだということが唯一の評価点である。」と批判している[15]。
本エピソードは製作スタッフにとっても不満の残る一本となった。プロデューサーのグレン・モーガンはクルー・カット・マンの扱いに関して「僕としては、クルー・カット・マンをもう一度登場させたい。あのキャラクターをもっと掘り下げるべきだった。こいつは視聴者から愛されていたディープ・スロートを殺したやつで、投げ捨てられるべき類の人間だ。」と述べている。また、「「レッド・ミュージアム」は前半と後半で違うものを題材にしているように見える。カーターにしては変な手法をとったものだと思った。僕はエピソード全体でクルー・カット・マンとモルダーの駆け引きを見たかった。」とも述べている[16]。ジェームズ・ウォンは「私が見てきたテレビドラマの中でも最もわかりにくいエピソードの一つだ。しっかりと伏線が張られているのに、最後まで回収されないんだ。」と述べている[16]。
- ^ a b c d e “David Duchovny stays put”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ Lowry, pp. 184–185
- ^ Lovece, pp. 133–135
- ^ 『ピケット・フェンス』の舞台となるウィスコンシン州の架空の町
- ^ Lowry, p. 185
- ^ Edwards, p. 108
- ^ Gradnitzer and Pittson, pp. 66-9
- ^ Hurwitz and Knowles, p. 58
- ^ "Red Museum". The X-Files. Season 2. Episode 10. 9 December 1994. Fox.
- ^ "The Truth". The X-Files. Season 9. Episode 19 & 20. 19 May 2002. Fox.
- ^ Lowry, p. 249
- ^ http://anythingkiss.com/pi_feedback_challenge/Ratings/19941205-19950305_TVRatings.pdf
- ^ “The Ultimate Episode Guide, Season II”. 2015年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月21日閲覧。
- ^ “The X-Files: “Red Museum” / “Excelsis Dei” / “Aubrey””. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “"Red Museum"”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ a b Edwards, p. 107
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