ブレイクショット ブレイク・ラン・アウト

ブレイクショット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:05 UTC 版)

ブレイク・ラン・アウト

ブレイク・ラン・アウト(Break and Run-Out)とは、ブレイクインさせた後、1度もシュートミスをせずにテーブル上に存在するすべての的球を取り切ることを指す。日本では俗にマスワリと呼ばれ、ビリヤードを始めたばかりのアマチュアプレーヤーが目標のひとつに掲げることが多い[2]

ブレイクショットを行った際にブレイクインしなかった場合、テーブル上の配置はそのままにプレーヤーの交代となるが、この交代したプレーヤーが1度もシュートミスをせずにテーブル上に存在するすべての的球を取り切ること裏マスワリ、通称裏マスと言う。裏マスはブレイクインされていないためマスワリを出す場合よりも余分な個数のボールをポケットさせる必要があるが、マスワリほどもてはやされない[2]

また、1度もシュートミスをしなかったが、テーブル上にいくつか的球が残っている状況、例えばラックの途中にコンビネーションショットを使ってゲームボール(例えばナインボールでは9番ボール)を入れたような場合はマスワリとは呼ばない。しかし、コンビマスワリなどとしてマスワリ扱いする場合もある[2]

マスワリをした後、次のラックもマスワリした場合は連マス連発と呼ばれ、2回連続マスワリであれば「2連マス」「2連発」、3回連続マスワリであれば「3連マス」「3連発」と呼び、公式・非公式を問わず記録として残されている。

マスワリの語源

マスワリという言葉は昭和20年頃の日本において既に存在していたことが知られ、ポケットビリヤードと言えばローテーションであったという当時、ローテーションをブレイク・ラン・アウトした場合にマスワリと呼ぶようになった[3][4]

語源ついては藤間一男が「枡(ラック)を割って(ブレイクして)そのまま取り切る」[3]という意味からであろうとCUE'S誌上で語ったが、同誌はさらに当時を知るプレーヤー達の協力により、ラックは「枡」、「ブレイク」は「割り」と呼ばれていたことを複数の証言情報として得て調査結果を発表、漢字で「桝割」あるいは「枡割」と表記することに間違いないと結論付けた[4]


  1. ^ a b 藤間 p.199
  2. ^ a b c CUE'S(2008年10月号 p.14)
  3. ^ a b CUE'S(2008年10月号 p.21)
  4. ^ a b CUE'S(2008年10月号 p.31)
  5. ^ CUE'S(2009年4月号 p.71)
  6. ^ a b ヘッドレール側から数えて2ポイント内に手球を出すため、俗に「ツー出し」と言われる。





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