山野智江の俳句 句碑除幕いつしか蜻蛉漂える 台風過腰のささえる貰い水 夏雲雀なんだなんだとテント現れ 山頂は梅雨じめりして爪のびる 背の高き妊婦は春の日の中に...

山野智江の俳句 句碑除幕いつしか蜻蛉漂える 台風過腰のささえる貰い水 夏雲雀なんだなんだとテント現れ 山頂は梅雨じめりして爪のびる 背の高き妊婦は春の日の中に...

川島芳江の俳句 こもれ日を踏み緑蔭の句碑に佇つ たつぷりと夜桜を見し深眠り 古民家の梅雨じめりせし火除札 棟上げの音秋天を拡げゆく 風渡る秀の弓なりに今年竹...

川島芳江の俳句 こもれ日を踏み緑蔭の句碑に佇つ たつぷりと夜桜を見し深眠り 古民家の梅雨じめりせし火除札 棟上げの音秋天を拡げゆく 風渡る秀の弓なりに今年竹...

田中惠子の俳句 小さな秋優しい声を聞きました 春愁に搦め捕られてしまいそう 梅雨じめりどうにもならぬ己れがある 照りつける日射しを揺らす風は秋 落し文地球はすでに黄信号...

田中惠子の俳句 小さな秋優しい声を聞きました 春愁に搦め捕られてしまいそう 梅雨じめりどうにもならぬ己れがある 照りつける日射しを揺らす風は秋 落し文地球はすでに黄信号...

西田飄石の俳句 乳房なき妻梅雨じめる胸となる 冬めくや人の話の腰を折る 去年今年男の恥をかきはせず 混濁の世に諂わず石蕗咲けり 眠る山つらねてつよき稜もてる...

西田飄石の俳句 乳房なき妻梅雨じめる胸となる 冬めくや人の話の腰を折る 去年今年男の恥をかきはせず 混濁の世に諂わず石蕗咲けり 眠る山つらねてつよき稜もてる...

石橋秀野の俳句 あたたかやむかし一文菓子うまし しまひ花火窓流行歌ぶちまけて とびからす病者に啼いて梅雨寒し ひとかゝへ濯ぐより蟬鳴きはじめ ひるの蚊の打ち得ぬまでになりにけり ゆく秋やふくみて水のや...

石橋秀野の俳句 あたたかやむかし一文菓子うまし しまひ花火窓流行歌ぶちまけて とびからす病者に啼いて梅雨寒し ひとかゝへ濯ぐより蟬鳴きはじめ ひるの蚊の打ち得ぬまでになりにけり ゆく秋やふくみて水のや...