TINGARA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/14 13:57 UTC 版)
| TINGARA | |
|---|---|
| 別名 | てぃんがーら |
| 出身地 | |
| ジャンル | ヒーリング・ミュージック、アンビエント・ミュージック、ニューエイジ・ミュージック |
| レーベル | ワンネス・ミュージック ビクターエンタテインメント ほか |
| 旧メンバー | ゲレン大嶋 |
TINGARA(てぃんがーら)は、日本の音楽ユニット。沖縄音楽の要素を取り入れたヒーリング/アンビエント色のあるサウンドを特徴とする[1][2][3]。
1998年末、ボーカルのつぐみ、三線のゲレン大嶋、アレンジおよびサウンドプロデュースのヒデオ・イシジマにより結成された[1]。沖縄の版画家・名嘉睦稔との協働を行い、名嘉の展覧会BGMを担当した[1][4]。
名称
「TINGARA」は、「天河原」の沖縄読みで「天の川」を意味すると説明されている[4]。1999年に発表したアルバム『天河原』の題名にも用いられている[1]。
メンバー
つぐみ
ボーカル担当。米盛つぐみとも表記される。沖縄県出身。ビクターエンタテインメントのプロフィールでは、1990年から1993年までりんけんバンドにキーボード・プレイヤーとして在籍したとされる[1]。後年の資料では、ボーカルのほかキーボードやプログラミングも担当した人物として紹介されている[5]。
ゲレン大嶋
三線担当。ビクターエンタテインメントのプロフィールでは「グレン大嶋 Gerhen Oshima」と表記され、東京都出身の三線プレイヤーとして紹介されている[1]。初期メンバーとして活動したが、本人側資料では、1999年にTINGARAのメンバーとしてデビューし、2004年のアルバムを最後に脱退したと述べている[6]。
ヒデオ・イシジマ
アレンジ、サウンドプロデュース担当。横浜市出身。スタジオ・ミュージシャンとしての経験を生かして、TINGARAのサウンドプロデュースを担当した[1]。後年の資料では、イシジマヒデオ名義で、キーボード、プログラミング、サウンドプロデュースを担当した人物として紹介されている[5]。All AboutおよびAV Watchでは、TINGARAの制作手法や配信活動に関する取材対象として取り上げられている[7][8]。
来歴
結成とインディーズ期
1998年末、つぐみ、ゲレン大嶋、ヒデオ・イシジマの3人が、名嘉睦稔を通じてユニットを結成した[1]。名嘉の展覧会BGMを担当し、1999年秋にはインディーズ・レーベルよりアルバム『天河原』を発表した[1]。
2004年のWUB東京の会報でも、TINGARAは名嘉睦稔を通じて出会った米盛つぐみ、ゲレン大嶋、ヒデオ・イシジマの3人により結成されたユニットとして紹介されている[4]。
メジャー・デビューと初期の活動
2001年、ビクターエンタテインメントよりシングル『星月夜』、アルバム『さきよだ』でメジャーデビューした[1][9]。『さきよだ』は2001年7月4日に発売されたメジャーデビューアルバムで、「星月夜」「崎枝」「星ぬ子守歌」などを収録している[9]。
2001年夏には、青山スパイラル・ガーデンで「『さきよだ』~名嘉睦稔・TINGARAアートと音楽のコラボレーション」が開催された[1]。同年秋公開の映画『地球交響曲 ガイアシンフォニー第四番』では、アルバム『さきよだ』収録の「星ぬ子守歌」が用いられた[1]。
2002年1月には、楽曲「海風」が東京電力の企業CM「ガイアのテクノロジー編」に使用された[1]。同年4月には、J-WAVEのキャンペーン「LIVING IN TOKYO スローライフ宣言!」に関連して、渋谷旧五島プラネタリウム跡地の企画でTINGARAのプログラムが上映された[1][10]。
2002年7月にはアルバム『太陽の花』を発表した[11]。タワーレコード掲載の『bounce』2002年6月号の紹介文では、同作について、沖縄民謡をベースにし、三線の音色を生かした透明感のあるサウンドとして紹介されている[2]。
2003年7月にはアルバム『みるや かなや』を発表した[12]。ビクターエンタテインメントのプロフィールでは、同年9月に東京国際フォーラム・ホールCで初のコンサートを行ったとされる[1]。
2004年1月には、WUB東京の新年会でミニライブを行った。同団体の会報では、2001年10月のWUB世界大会・東京でもTINGARAがサウンド提供で関わったこと、前年の有楽町東京フォーラムでのリサイタルを機にライブ演奏も行うようになったことが紹介されている[4]。
名嘉睦稔との協働
TINGARAは名嘉睦稔との協働を行った。ビクターエンタテインメントのプロフィールでは、2001年夏に青山スパイラル・ガーデンで「『さきよだ』~名嘉睦稔・TINGARAアートと音楽のコラボレーション」を開催したとされる[1]。また、2002年のアルバム『太陽の花』では、名嘉睦稔の作品に触発された内容が紹介されている[2]。
2008年には、名嘉睦稔の展覧会と関連する作品として『組曲〜命の森〜』を制作した[13]。All Aboutの藤本健による取材では、同作の制作過程を例に、TINGARAのDTM制作手法が紹介されている[7][3]。
映画・CM・キャンペーンでの楽曲使用
2001年公開の映画『地球交響曲 ガイアシンフォニー第四番』では、TINGARAの楽曲「星ぬ子守歌」「夜間飛行」がサウンドトラックに収録された[14][15]。
2004年発売のアルバム『うなさか』には、映画、CM、公共キャンペーンで使用された楽曲が収録された[16]。同作では、「神々の時間」が映画『地球交響曲 ガイアシンフォニー第五番』エンディングテーマ曲、「光さんさん」が東京電力「沖縄の福木篇」CM曲、「WATARIDORI」がNHK・AC公共広告機構環境キャンペーン・テーマソングとして紹介されている[16]。
2005年7月16日には、七ヶ浜国際村で『地球交響曲第五番』上映、龍村仁監督トークとともに、TINGARAのライブコンサートが開催された[17]。
後期活動と制作手法
2006年時点のAV Watchの記事では、TINGARAはHIDEOとTSUGUMIの2人で活動している沖縄系ヒーリング・ミュージックの音楽ユニットとして紹介され、Podcast番組「radio TINGARA」の制作や、SkypeとCubase SX2を用いた収録方法が取り上げられている[18][19]。
2007年には、TINGARAが音楽を担当したDVD『Yoga with TINGARA〜太陽の光る島〜 ヨガと音楽のコラボレーション』がアイ・エス・シーより発売された[20]。
2010年のAV Watchの記事では、TINGARAは米盛つぐみとイシジマヒデオによるユニットとして紹介され、ビクターエンタテインメントでの作品発表後、自主制作盤や配信販売へ移行したことが説明されている[8]。同年にはアルバム『かむながら』が発売された[21]。2011年には『海森彩生』が発売された[22]。
音楽性
TINGARAの音楽は、沖縄音楽や民謡の要素を基盤に、三線、ボーカル、コーラス、シンセサイザー、DTMによる音響処理を組み合わせたものとして紹介されている[2][3]。All Aboutでは、TINGARAのサウンド制作について、自宅スタジオでレコーディング、ミキシング、マスタリングまでを行う手法が取り上げられた[3]。
AV Watchの記事では、TINGARAは「沖縄系ヒーリングミュージック」のユニットとして紹介され、Podcast制作や高音質配信など、2000年代中盤以降の音楽制作・配信環境を活用した活動も取り上げられている[18][8]。
ディスコグラフィー
シングル
| 発売日 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 2001年6月21日 | 星月夜 | ビクターエンタテインメントから発売[23] |
| 2001年10月24日 | 星ぬ子守歌 | 『地球交響曲第四番』関連曲として扱われる[14] |
アルバム
| 発売日 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 1999年 | 天河原 | インディーズ・レーベルより発売[1] |
| 2001年7月4日 | さきよだ | ビクターから発売されたメジャーデビューアルバム[9] |
| 2002年7月3日 | 太陽の花 | VICL-60899。「海風」「天河原ナークニー」「あがろーざ」などを収録[11] |
| 2003年7月23日 | みるや かなや | ビクターから発売[12] |
| 2004年7月21日 | うなさか | 「神々の時間」「光さんさん」「WATARIDORI」を収録[16] |
| 2005年6月22日 | TINGARA BEST | ベスト盤[23] |
| 2005年9月21日 | 風の旋律 | MYCD-35018。レーベル移籍第1弾アルバムとして発売[24] |
| 2008年8月7日 | 組曲〜命の森〜 | 名嘉睦稔の展覧会と関連する作品として紹介[13] |
| 2010年4月9日 | かむながら | HOSH-3047[21] |
| 2011年7月15日 | 海森彩生 | AGTI-02[22] |
映像作品
| 発売年 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 2007年4月 | Yoga with TINGARA〜太陽の光る島〜 ヨガと音楽のコラボレーション | 藤田佳子出演、毛塚由希子ヨガ指導、TINGARA音楽。国立国会図書館サーチでは映像資料、発売番号ISCDV-1として確認できる[20] |
主な楽曲使用
| 楽曲 | 使用・関連 |
|---|---|
| 星ぬ子守歌 | 映画『地球交響曲第四番』サウンドトラック収録[14] |
| 夜間飛行 | |
| 海風 | 東京電力「ガイアのテクノロジー編」CM曲として使用[1] |
| 神々の時間 | 映画『地球交響曲第五番』エンディングテーマ曲として紹介[16] |
| 光さんさん | 東京電力「沖縄の福木篇」CM曲として紹介[16] |
| WATARIDORI | NHK・AC公共広告機構環境キャンペーン・テーマソングとして紹介[16] |
脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 “TINGARA(てぃんがーら)|プロフィール”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 4 “太陽の花/TINGARA”. タワーレコード. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 4 藤本健 (2008年9月23日). “プロが明かす新・音楽制作手法[3]”. All About. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 4 “WUB Tokyo NEWS「えーく」No.3” (PDF). WUB東京 (2004年4月1日). 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “PROFILE”. Island Gallery. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ ゲレン大嶋. “島をくちずさむ ~ジュスにまつわる随想~ゲレン大嶋 【第3話】”. note. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 藤本健 (2008年8月21日). “プロが明かす新・音楽制作手法[1(2ページ目)]”. All About. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 藤本健 (2010年11月8日). “第439回:24/48のDRMフリーで配信を始めた「Island Sound」”. AV Watch. インプレス. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 “TINGARA(てぃんがーら)|さきよだ”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ “五島プラネタリウム跡地ドームで「メガスター」投影中”. AstroArts. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “TINGARA|太陽の花”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “TINGARA(てぃんがーら)|みるや かなや”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 藤本健 (2008年8月21日). “プロが明かす新・音楽制作手法[1(3ページ目)]”. All About. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 “地球交響曲第四番サウンドトラックCD”. 地球交響曲. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ “「地球交響曲第四番」使用楽曲”. 地球交響曲. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “TINGARA(てぃんがーら)|うなさか”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ “『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第五番』&龍村仁監督トーク+TINGARAライブ”. 七ヶ浜国際村. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 藤本健 (2006年6月26日). “第241回:SkypeでPodcast番組制作にトライ その1”. AV Watch. インプレス. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ 藤本健 (2006年7月3日). “第242回:Skypeとレコーディング機材でPodcast制作にトライ その2”. AV Watch. インプレス. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “Yoga with TINGARA〜太陽の光る島〜 ヨガと音楽のコラボレーション”. 国立国会図書館サーチ. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “TINGARA「かむながら」”. Billboard JAPAN. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “海森彩生”. 沖縄レコード商事. 2026年6月14日閲覧。
- 1 2 “TINGARA(てぃんがーら)|ディスコグラフィー”. ビクターエンタテインメント. 2026年6月14日閲覧。
- ↑ “TINGARA「風の旋律」”. Billboard JAPAN. 2026年6月14日閲覧。
外部リンク
- TINGARA(てぃんがーら)|プロフィール - ビクターエンタテインメント
- TINGARA てぃんがーら - Island Gallery
- TINGARAのページへのリンク