ボロンdeガードとは? わかりやすく解説

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ボロンdeガード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 05:54 UTC 版)

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ボロンdeガード」工法は、主に自然素材であるホウ酸[1]を使用した防腐・防蟻関連サービスや製品を製造、販売する日本ボレイト株式会社[2](本社所在地:東京都千代田区東神田2-6-2タカラビル7F、代表取締役社長:淺葉健介)が開発した防腐・防蟻工法。施工者や住む人の人体に安全で、環境への悪影響もないことから、持続可能な木材防腐・防蟻対策として位置付けられている。また、ホウ酸は人や環境に安全というだけでなく、無機鉱物であることから揮発しないため、防腐・防蟻効果が長期間持続するのが特徴。そのため繰り返し処理する必要がなく経済的な負担も小さくて済む。環境への影響に敏感な欧米では早くから木材保存方法としてホウ酸処理がスタンダードとなっている。人体や環境に優しく、経済的な負担が小さいことなどが評価され、グッドデザイン賞をはじめとしたさまざまな賞を受賞している。

「ホウ酸施工士」による施工

欧米などでは工場であらかじめ木材にホウ酸処理をおこなう場合が多いが、現場で防腐・防蟻処理をおこなうことが多い日本の場合、単に合成殺虫剤の代替品としてホウ酸を木材に処理すればよいというわけではない。ホウ酸は自然素材故にきちんとした防腐・防蟻効果を発揮させるためには、用法と用量を厳格に守る必要がある。また、ホウ酸は水に溶けやすい性質があるため施工する際は雨に濡れない配慮が重要となる。そのため、ボロンdeガード工法では、専門のホウ酸処理研修施設にてホウ酸やシロアリ、建築に関する知識を身に付けた「ホウ酸施工士®」による施工を前提としている。ホウ酸施工士による責任施工体制を敷くことで業界最長の15年保証を実現している。

標準処理

基礎天端から1m内、玄関および水まわりは2階床組(剛床除く)までの木部全てを処理。

1階全部処理

基礎天端から2階剛床下端までの木部全てを処理。

全構造材処理

外来種であるアメリカカンザイシロアリ対策として、基礎天端から野地板下端までの木部全てを処理。

定期検査

「ボロンdeガード®」を採用した場合、最長15年の保証を付保することが可能だが、保証を利用する場合は定期検査が必須となる。検査の際には検査員が写真や動画を撮影し、検査終了後には、モニター画面等で施主に報告がおこなわれ、後日、調査報告書が提出される。

住宅だけでなく、大きな施設でも施工可能

自然素材であるホウ酸を使う「ボロンdeガード®」は、木造であれば一般住宅だけでなく、社会福祉施設や医療施設、教育施設等、とくに利用者の健康に配慮が必要な施設に安心して施工することができる。木造施設へのホウ酸処理を通して国産材活用の促進につながることが期待されている。

受賞歴

2018年:グッドデザイン賞、ウッドデザイン賞

2019年:キッズデザイン賞、エコプロアワード奨励賞

  1. ^ ホウ酸」『Wikipedia』2020年8月15日。
  2. ^ 日本ボレイト」『Wikipedia』2020年11月8日。



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