クラック関数とは? わかりやすく解説

クラック関数 (Crack)

導入

このモジュールの関数により、パスワードの '強度' を試すための CrackLib ライブラリが使用可能となります。パスワードの '強度' は、長さ、大文字/ 小文字の使用で確認され、指定した CrackLib の辞書を用いて確認されます。 CrackLib は、パスワードを '強化する' ために有用な統計情報も出力します。
注意: この拡張モジュールは » PECL レポジトリに移動 されており、以下のバージョン以降 PHP にバンドルされなくなっています。 PHP 5.0.0.

要件

CrackLib に関するより詳細な情報は、 » http://sourceforge.net/projects/cracklib にあります。

インストール手順

この » PECL 拡張 モジュールは PHP にバンドルされていません。 この PECL 拡張モジュールをインストールする方法は、 マニュアルの PECL 拡張モジュールのインストール という章にあります。 新規リリース・ダウンロード・ソースファイル・管理者情報・CHANGELOG といった関連する情報については、次の場所にあります。 » http://pecl.php.net/package/crack.
PHP 4 の場合、この PECL 拡張モジュール のソースは、PHP のソースの ext/ ディレクトリ、または 上の PECL リンクで入手可能です。 これらの関数を使用するためには、設定オプション --with-crack[=DIR] を用いて Crackサポートを有効にしてPHPを コンパイルする必要があります。
Windowsユーザは、これらの関数を使用するために、 php.ini の中に php_crack.dll を 追加します。 PHP 4 の場合、この DLL は PHP の Windows ダウンロードバイナリの extensions/ ディレクトリ にあります。 この PECL 拡張モジュール の DLL» PHP ダウンロード ページ または » http://snaps.php.net/ からダウンロードできます。

実行時設定

php.ini の設定により動作が変化します。
表 38. Crack設定オプション
名前デフォルト変更可能変更履歴
crack.default_dictionaryNULLPHP_INI_PERDIRPHP 4.0.5 から利用可能です

PHP_INI_* 定数の詳細および定義については 付録 G. php.ini ディレクティブ を参照してください。

リソース型

CrackLib 拡張モジュールでは、crack_opendict() が返すディレクトリリソース識別子を定義しています。

定義済み定数

定数は定義されていません。

以下の例は、CrackLib 辞書をオープンする方法を示しており、 指定したパスワードを試験し、解析メッセージを取得し、辞書を閉じます。 例 389. CrackLib の例
<?php
// CrackLib 辞書をオープンする
$dictionary = crack_opendict('/usr/local/lib/pw_dict')
     or die('Unable to open CrackLib dictionary');

// パスワードチェックを行う
$check = crack_check($dictionary, 'gx9A2s0x');

// メッセージを取得する
$diag = crack_getlastmessage();
echo $diag; // 'strong password'

// 辞書を閉じる
crack_closedict($dictionary);
?>


注意: crack_check()TRUE を返し、 crack_getlastmessage() は 'strong password' を返します。

目次

crack_check — 指定したパスワードに関して強度チェックを行う
crack_closedict — オープンされているCrackLib辞書を閉じる
crack_getlastmessage — 直近の強度チェックからのメッセージを返す
crack_opendict — 新規CrackLib辞書をオープンする




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