ほしの あきよとは? わかりやすく解説

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星野明世

星野明世の俳句

すたすたと朝顔市を僧一人
ぞろぞろと僧の頭蓋ゆく青高野
ひたひたと蚊喰鳥交差の時間帯
へなへなの草矢見てゐる銀煙管
アダムよりイブの器量を降誕祭
コイン入れて酒が飛び出す寝待月
サングラスの射程ぞくぞく蓮の花
マルクス語る男へ扇開きつきり
マルクス論冷酒をむせて呑み乾しぬ
仏壇の花が蝋化す十二月
冬灯阿亀の面も世紀末
凌霄花散つて吾が身をつつしめり
切髪のやうに噴水噴き上る
北風を来て鬱金の衣にほれぼれす
十月野ジャングルジムに根のはえて
名城を盆に浮かせり朧の夜
噴水の円周鯉のねむられず
噴水の終りは傀儡冬夕焼
噴水や太陽の輪が廻轉す
噴水や廻り舞台が眼裏に
囀りは鬪ひの唄その中に
夕焼の端切れとなりし鯉の池
孔雀の奇声紫陽花ぽんぽん弾けさう
山に遊び肌着にのこるさくら臭
弁天堂に首飾りの猫台風来
心臓の至近に大き冬の薔薇
折れ易き白墨ばかり土用浪
春の夢鴉欲しがる赤ん坊
枕三つ叩いて寝れば宝船
柚子を椀ぐ華奢な住職仲間とし
栗の花爪とぐ猫に手頃な木
梅雨の木に何の産卵泡だてり
焚火さかん向ふの人がぐにやぐにやに
熊ほどの白犬檻に山粧ふ
物置で少年倶樂部読む厄日
犀川に骨のうねりを夏疲れ
白茸一本立ちに野の心音
白髯のドアーボーイも降誕祭
神主の褌一本土用浪
紫陽花通り見る見る視界海となる
脳天の寒灸ぬける尻の穴
花嫁に虫がつきさう枇杷の花
蛇の衣人に見せればほどけゆく
蟬穴あまた小僧が一人土を掘る
辞書の字がやたらと小さし暮の秋
辣韮漬安堵の夜のサスペンス
野良猫に大きな帽子冬柏
錦江湾攻めあぐ海霧の単調律
長鳴きの蟬に一樹がとろけさう
阿亀に似たる信濃の妹の藍浴衣
 

「ほしの あきよ」の例文・使い方・用例・文例

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