ふじき きよことは? わかりやすく解説

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藤木清子

藤木清子の俳句

しろい昼しろい手紙がこつんと来ぬ
ひとすぢに生きて目標うしなへる
ひとりゐて刃物のごとき昼とおもふ
亡夫の額に日ざしがぬくくとけてゐる
人とほき今宵の衣帯とかずねる
人恋へば夕べ笹の葉清し清し
僧房にくるしきこひをのみくだす
八月の畳にをんな肥りたり
兵征けりしろき峰雲ゆるぎなく
冬の雨まなぢりながく灯に坐る
冬の雨嫁がぬひとの眉こゆし
冬の雨看護婦の話きいてゐる
冬の雨音なくたより来てゐたり
初秋よしオークル色のわが肢体
初秋よし静脉透きて脉摶つよ
匂ひなきをとめ八月の海濁る
友と語れば海峡やがて月かかぐ
友の夫遠き戦野に海ひかる
友愛し友のたよりを暗誦す
大歳の水薬を飲みつくしたり
少女の四肢ほそくかしこく冷房に
年かはり炭火匂つてゐるばかり
征子寡黙なりすき焼きぢいと煮えつまる
戦のふかきになれて犬を愛す
戦ひは闌けたりをんな単純に
戦ふかししづかに朝の海苔をかむ
戦争と女はべつでありたくなし
戦死せり三十二枚の歯をそろへ
戦死報夕月いまだひからざる
戦死者の寡婦にあらざるはさびし
政変ありひとり焚く火の朝をひびき
文学は遠し油虫に這ひ寄られ
新聞小説ハッピーエンドせり師走
日本に住み古り泰山木咲けり
旱害に遠く消耗病院あり
春ふかし肉親の情あらあらし
春宵の時計のねぢを固く巻く
春宵の林檎のはだへゆるみゐる
春宵の自動車平凡な人と乗る
春愁のつーんと笹の葉が尖る
春晝を沈むリフトにひとりなり
晝の虫リリと啼き澄み四肢あつく
晩秋を病み水薬のごとき日暮れ
暖爐耀りダイヤの稜に星棲める
曇日の封筒花のごとしろし
曇日の街ゆき白き花を購ふ
木々芽吹き将士しづかに還り来る
梅雨の夜の眉濃き男小心なり
梅雨侘びし南京豆の殼とゐる
水仙に元日重く来てゐたる
 



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