西九州大学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 13:18 UTC 版)
概観
大学全体
永原マツヨによって「あすなろう」という言葉に込められた教育理念をもとに開校された。
当時、戦後の食料事情は混乱していたため、よい食事・栄養環境のための人材育成のため開校したと言われている。その後、健康と福祉の人材育成に幅広く対応していくために社会福祉学科を増設し、地域社会に貢献・寄与できる人材の育成をしてきた。
学生数は1200人程度と少ない。近年では学部や大学院の臨床心理コースが人気があるが、学校教育や女性論、高齢者福祉などの分野で著名な教員がいるため、大学院では、多くの現職の福祉従事者や中学校・高等学校の教職員が、福祉教育・家庭科教育になどついて研究するために在学している。
社会福祉学科の開設は1974年で、九州内の社会福祉を学ぶ大学では最も伝統がある。よって九州・山口地区のベテランのソーシャルワーカーや、社会福祉施設等で役職レベルとして活躍している者には、当学科の出身者が多い。社会福祉学科卒業生は就職は福岡県内を中心に、医療・福祉関係に多く就職している。近年は大学院進学者も多い。また、特別支援学校(養護学校)の教員になる者もいる。健康栄養学科は、現役での国家試験合格率を福岡市の中村学園大学と競っている。大学院の生活支援科学研究科臨床心理学専攻(旧健康福祉学研究科健康福祉学専攻)は、日本臨床心理士会に認定され第1種指定大学院とされている。
2018年に佐賀県小城市に県内の私立大学初の看護学部が設置された
※あすなろの由来について
あすなろ(翌檜)とは「あすはひのきになろう」の意。明日は檜のように「大地に根をおろし」「亭亭とそびえ」「馥郁(ふくいく)と香りを放つ」大木になろうという努力精励を象徴する樹。(学校法人 永原学園より引用)
建学の精神(校訓・理念・学是)
建学の精神
大学が設立された際、永原マツヨにより「建学の精神」が定められた[1]。現在でも、西九州大学学則第1条に「建学の精神」と同様の文言が規定されている[2]。
基本構想
「建学の精神」に基づき、3ヶ条の「基本構想」が制定されている[1]。この基本構想では、主として人材育成に関する大学の理念を示したものである[1]。
- ^ a b c 『学校法人 永原学園 西九州大学 - 建学の精神』西九州大学。
- ^ 『学校法人 永原学園 西九州大学 - 西九州大学 学則 第1章』西九州大学。
- ^ “スペシャリストを育成へ 西九州大学 大学院課程2つ新設へ【佐賀県】|佐賀のニュース・天気|サガテレビ”. サガテレビ. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【2022年4月新設!】栄養学専攻(博士後期課程)・看護学専攻(修士課程)|大学院|学部・学科からのお知らせ|学校法人 永原学園 西九州大学”. www.nisikyu-u.ac.jp. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “西九州大、大学院の3専攻を新設 「デジタル社会共創学環」正式認可:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年9月13日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “西九州大学、大学院にスポーツ科学専攻など新設へ デジタル社会共創学環は定員60人 | 行政・社会 | 佐賀新聞ニュース”. 佐賀新聞 (2023年10月25日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “デジタル社会共創学環|学部・学科|学校法人 永原学園 西九州大学”. www.nisikyu-u.ac.jp. 2023年10月25日閲覧。
- ^ 当初は地域看護学部地域看護学科という名称で申請されていたが、文部科学省の大学設置・学校法人審議会で申請された内容が看護学部と範囲内の教育だったことが指摘されて看護学部に変更した。
- ^ 『学校法人 永原学園 西九州大学』西九州大学。
- ^ 2014年06月23日 大学連携協定締結式・記念シンポジウム開催
- ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
- ^ “海外協定校リスト(西九州大学)”. 2016年9月30日閲覧。
固有名詞の分類
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