imap_openとは? わかりやすく解説

imap_open

(PHP 4, PHP 5)
imap_open — メールボックスへの IMAP ストリームをオープンする

説明

resource imap_open ( string mailbox, string username, string password [, int options] )
mailbox への IMAP ストリームをオープンします。
この関数は、POP3 や NNTP サーバへのストリームをオープンする際にも使用可能です。 しかし、いくつかの関数および機能は IMAP サーバでしか利用できません。

パラメータ

mailbox
メールボックス名(mailbox)は、サーバ名の部分と使用するサーバにおける メールボックスへのパスから構成されます。特別な名前 INBOX は、 カレントユーザの個人メールボックスを意味します。 ASCII 空間で出力可能な文字以外の外国文字を含むメールボックス名は imap_utf7_encode() でエンコードする必要があります。
サーバ部は '{' および '}' で括られ、サーバ名または IP アドレス、オプションの ':' から始まるポート指定子、('/' で始まる)オプションのプロトコル指定子 から構成されます。
サーバ部は、全ての mailbox パラメータで必須です。
{ で始まる名前はすべてリモート名で、 "{" remote_system_name [":" port] [flags] "}" [mailbox_name] のような形式となります。
  • remote_system_name - Internet ドメイン名 あるいは括弧でかこまれたサーバの IP アドレス。
  • port - オプションの TCP ポート番号。デフォルトは そのサービスのデフォルトポート。
  • flags - オプションのフラグ。以下の表を参照ください。
  • mailbox_name - リモートメールボックス名。デフォルトは INBOX 。


表 140. オプションのフラグ名
フラグ説明
/service=serviceメールボックスにアクセスするサービス。デフォルトは "imap" 。
/user=userサーバへのログイン時のユーザ名。
/authuser=userリモートの認証ユーザ。指定されていた場合は、このユーザのパスワードが 認証に使用されます(例: administrator)。
/anonymous匿名ユーザとしてアクセスします。
/debugプロトコルの通信内容をアプリケーションのデバッグログに記録します。
/secureネットワーク越しにプレーンテキストのパスワードを送信しません。
/imap, /imap2, /imap2bis, /imap4, /imap4rev1/service=imap と同じです。
/pop3/service=pop3 と同じです。
/nntp/service=nntp と同じです。
/norsh事前に認証済みの IMAP セッションを確立する際に、rsh や ssh を使用しません。
/sslセッションの暗号化に SSL(Secure Socket Layer)を使用します。
/validate-certTLS/SSL サーバの証明書を検証します(デフォルトの挙動です)。
/novalidate-certTLS/SSL サーバの証明書を検証しません。サーバが自己証明の 証明書を使用している際に必要となります。
/tlsセッションの暗号化に start-TLS の使用を強制し、それを サポートしていないサーバとの接続を拒否します。
/notlsたとえサーバがそれをサポートしていたとしても、 セッションで start-TLS による暗号化を使用しません。
/readonly読み込み専用でのメールボックスのオープンを要求します(IMAP のみ。 NNTP では無視され、SMTP および POP3 ではエラーとなります)。


username
ユーザ名。
password
username のパスワード。
options
options はビットマスクであり、以下の組み合わせとなります。
  • OP_READONLY - メールボックスを読み込み専用でオープンします。
  • OP_ANONYMOUS - news に関して .newsrc を使用せず、更新もしません(NNTP のみ)。
  • OP_HALFOPEN - IMAP 及び NNTP 名について、 接続をオープンしますがメールボックスはオープンしません。
  • CL_EXPUNGE - メールボックスを閉じる際に、 自動的にメールボックスを削除します(imap_delete() および imap_expunge() も参照ください)。
  • OP_DEBUG - プロトコルネゴシエーションをデバッグします。
  • OP_SHORTCACHE - 短い(elt-only)キャッシングを行います。
  • OP_SILENT - イベントを受信しません(内部で使用します)。
  • OP_PROTOTYPE - ドライバのプロトタイプを返します。
  • OP_EXPUNGE - リサイクルストリームを削除します。
  • OP_SECURE - セキュアでない認証を行いません。


返り値

成功した場合は IMAP ストリームを、失敗した場合は FALSE を返します。

例 962. imap_open() のさまざまな使用例
<?php
// ローカルマシンのポート 143 で稼動している IMAP サーバに接続するには
// 以下のようにします。
$mbox = imap_open("{localhost:143}INBOX", "user_id", "password");

// ローカルマシンのポート 110 で稼動している POP3 サーバに接続するには、
$mbox = imap_open ("{localhost:110/pop3}INBOX", "user_id", "password");

// SSL IMAP あるいは POP3 サーバに接続するには、プロトコル指定のあとに
// /ssl を追加します。
$mbox = imap_open ("{localhost:993/imap/ssl}INBOX", "user_id", "password");

// 自分でサインした証明書で SSL IMAP あるいは POP3 サーバに接続するには、
// プロトコル指定のあとに /ssl/novalidate-cert を追加します。
$mbox = imap_open ("{localhost:995/pop3/ssl/novalidate-cert}", "user_id", "password");

// ローカルマシンのポート 119 で稼動している NNTP サーバに接続するには、
$nntp = imap_open ("{localhost:119/nntp}comp.test", "", "");
// リモートサーバに接続する際は、"localhost" を接続したいサーバの
// 名前または IP アドレスに置き換えます。
?>

例 963. imap_open() の例
<?php
$mbox = imap_open("{imap.example.org:143}", "username", "password");

echo "<h1>Mailboxes</h1>\n";
$folders = imap_listmailbox($mbox, "{imap.example.org:143}", "*");

if ($folders == false) {
   echo "コールが失敗しました<br />\n";
} else {
   foreach ($folders as $val) {
       echo $val . "<br />\n";
   }
}

echo "<h1>INBOX のヘッダ</h1>\n";
$headers = imap_headers($mbox);

if ($headers == false) {
   echo "コールが失敗しました<br />\n";
} else {
   foreach ($headers as $val) {
       echo $val . "<br />\n";
   }
}

imap_close($mbox);
?>


参考

imap_close()




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