H story
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 2001 |
配給: | 東京テアトル |
スタッフ | |
監督: | 諏訪敦彦 スワノブヒロ |
製作: | 塩原徹 シオハラトオル |
長瀬文男 ナガセフミオ | |
仙頭武則 セントウタケノリ | |
松下晴彦 マツシタハルヒコ | |
プロデューサー: | 仙頭武則 セントウタケノリ |
撮影: | キャロリーヌ・シャンプチエ キャロリーヌ・シャンプチエ |
音楽: | 鈴木治行 スズキハルユキ |
キャスティング: | 近藤亮一 コンドウ |
その他: | 八木廣 ヤギヒロシ |
高野力 タカノツトム | |
有吉司 | |
照明: | 和田雄二 ワダユウジ |
製作プロダクション: | サンセントシネマワークス |
キャスト(役名) |
Beatrice Dalle ベアトリス・ダル |
町田康 マチダコウ |
馬野裕朗 マノヒロアキ |
諏訪敦彦 スワノブヒロ |
Caroline Champetier カロリーヌ・シャンペティエ |
吉武美知子 ヨシタケミチコ |
Suhama Motoko スハマモトコ |
解説 |
マルグリット・デュラス原作の「二十四時間の情事」のリメイクを試みた異色作で、監督は「2/デュオ」「M/OTHER」の諏訪敦彦。本番とメイキングを1台のカメラに収めるという前代未聞の試みがなされている。出演は「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」「ガーゴイル」のベアトリス・ダルと馬野裕朗、そして作家の町田康。撮影を「ゴダールの決別」のキャロリーヌ・シャンプチエが担当している。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
もう消せないのだ。出会ってしまったから。できるのは、ただ見つめること。「二十四時間の情事」のリメイクとしてスタートした「H story」。名のない日本の男とフランスの女。彼らはヒロシマで出会った。「私はヒロシマですべてを見たわ」「いや君は見ていないよ」被爆地であるヒロシマ、そして自分の過去への無関心と忘却を恐れる女。そんな女をただ見つめ続ける男。彼らは互いをヒロシマ、ヌベールと呼び、そして愛しあった。40年前に書かれた、マルグリット・デュラスの『ヒロシマ・モナムール』。この古いテキスト通りに演技することに、違和感を覚える女優ベアトリス・ダル。超えられない時間という大きな壁。苛立ち。躊躇。「なぜ今リメイクなのか」。この問いに「避けて通れなかったんだ」とだけ答える監督。スランプに陥ったダルとの対話を繰り返しながら、彼も同じく模索し続けていた。そして迎えた撮影の中断。それでもカメラの視線の中に彼女はいた。撮影が半ばに差しかかったころ、撮影現場を訪れた町田康の出現で、流れは思わぬ方向へ進んでいった。ベアトリス・ダルと町田康。通じない言葉を交わす彼ら。ダルを見つめる町田と、受け入れるベアトリス・ダル。彼にだけ、彼女が心を放った瞬間がそこにはあった。ダルが一人の女になったその時でさえ、彼女はまだその視線の中にいた。まるで遠くからずっと愛撫し続けているかのように。 |
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