藤本一勇とは? わかりやすく解説

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藤本一勇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 07:32 UTC 版)

藤本 一勇(ふじもと かずいさ、1966年 - )は、日本の哲学者[1]。東京都出身。早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系教授。ジャック・デリダの弟子。フランス現代思想研究(サルトルから、ラカンフーコードゥルーズ、デリダ、バディウなど)、表象・メディア論を専門とする[1]。存在論的アナーキズム、身体的コミュニズム、技術存在論[2]を主張し、脱構築の観点から哲学と先端テクノロジーとの関係性、その政治・経済・社会的な権力構造(環境工作権力)を、技術・メディアの亡霊学・憑依学・霊媒論として研究。「ネオリベ・ネオコン複合体」「ポストモダン保守」[3]「霊媒メディア」「循環経済」「ヴァーチャルリアリティ存在」[4]等を論じる。マテリアルなものを情報に還元する現代の「情報プラトン主義」[5]とその科学的スピリチュアリズム(シンギュラティ神学も含む)を脱構築的に批判するとともに、最近では、ポール・プレシアド(Paul B. Preciado)やジャック・ハルバースタム(Jack Halberstam)ら、トランスセクシュアルの思想家たちを日本に紹介し、独自の「トランス哲学」を展開している。また、大学では「メディアのエロス・ホラー論」の講義も担当している[4]


  1. ^ a b c d e 研究者詳細 - 藤本 一勇 - 早稲田大学研究者データベース
  2. ^ 科研費研究課題”. 2023年10月31日閲覧。
  3. ^ 『批判感覚の再生ーポストモダン保守に抗して』白澤社、2006年。
  4. ^ a b 早稲田大学文化構想学部講義要項”. 2023年10月31日閲覧。
  5. ^ 『情報のマテリアリズム』NTT出版、2013年。
  6. ^ 科研Resercher”. 2023年10月31日閲覧。
  7. ^ あなたがたに話す私はモンスター”. 2023年10月31日閲覧。


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