草深原
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草深原(そうふけっぱら、そうふけばら)とは、千葉県印西市牧の台の千葉ニュータウン開発予定地内の草原のことで、環境省や千葉県指定の絶滅危惧種ホンドギツネなど136種を含む、多様で希少な生物が棲息する。関東では貴重な生態系とされ、「奇跡の原っぱ」とも呼ばれていた。環境保護運動が行われていたが、都市再生機構 (UR)による宅地開発で消失した[1]。
注釈
- ^ この地のホンドギツネはそれまでは糞や巣穴などの生活の痕跡しか確認されていなかったが[7]、2011年に自動カメラで初めて撮影され、確認された[10]。また、複数の寄り添って歩くキツネの足跡もみつかっている[7]。
- ^ この地の動植物は830種を数えるが、これまでこの地では、総合学術的な調査は実施されていない[12]。
- ^ この民話は、道に迷った行商人を犬や人に化身したキツネが親切な農家に導き、無事に一夜を過ごすという物語である[5][20]。 また、この民話は印西町(現・印西市)において絵本として発行されたり、学校教育に活用されたり[21][22]、印西市の環境キャラクター「エコネ」として活用されている[23]。
出典
- ^ “当時の計画図で千葉ニュータウンの旅 ~現人口は計画の3割、新幹線も幻に。夢破れても光る街~”. デイリーポータルZ (2018年11月22日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ a b c d 森田健作しっかり守れよ! 千葉ニュータウン「奇跡の原っぱ」絶滅危惧種136種が生息 2013/8/14 15:11 J-CASTテレビウォッチ
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 千葉ニュータウン:「奇跡の原っぱ」消滅危機 キツネ/トンボ…絶滅危惧27種 40年ぶり宅地造成で 2013年06月16日 東京朝刊 毎日jp(毎日新聞)
- ^ a b c d e f g "そうふけっぱら"訪問 2013年1月20日 東京農工大学 食肉目動物保護学研究室
- ^ a b なかむら先生の「里山海通信」71 千葉県立中央博物館・生物多様性センター副館長/中村俊彦 『東葛まいにち』
- ^ a b 印西そうふけっぱら(千葉ニュータウン21 住区)の生物多様性保全とそれを活かしたまちづくりに向けた要望書 (PDF) 千葉県生物学会会長 西田治文 2013年6月13日 - 日本自然保護協会
- ^ a b c d e f g 下総アクションプラン 更新日:2013.07.12 日本自然保護協会
- ^ a b c d Listening:記者の目:消える「奇跡の原っぱ」=井上英介(東京社会部) 2013年07月03日 毎日jp(毎日新聞)
- ^ a b c 2013年8月14日(水)放送内容 - テレビ紹介情報 日本テレビ『スッキリ!!』 - 価格.com
- ^ 奇跡の原っぱ:絶滅危惧種のホンドギツネが生息 2013年06月20日 10時47分(最終更新 2013年06月20日 15時28分) 毎日jp(毎日新聞)
- ^ フクロウの森の次はコミミズクの草原が… 2013年06月18日 亀成川を愛する会
- ^ a b c d 印西市の草地環境「そうふけっぱら」の自然の保全を求める要望書 (PDF) 2013年6月13日 日本生態学会
- ^ 「そうふけっぱらのキツネを守れ!」全国的にも重要な草地の保全を訴える緊急シンポを開催しました。 2013年2月9日 22:54 - NACS-J 事務局日誌 (日本自然保護協会)
- ^ 専門家による評価結果(PDF) - 公表・日本自然保護協会
- ^ a b 下総アクションプラン 更新日:2013.06.13 日本自然保護協会
- ^ a b c 千葉・印西の希少動植物の楽園「奇跡の原っぱ」 造成工事再開で生存に赤信号 2013年07月07日 12:00 『MONEYzine』(翔泳社)
- ^ “大和ハウス工業が印西市の40万㎡取得”. 建通新聞 (2017年4月18日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ “D-Project Industry千葉ニュータウン”. 大和ハウス工業 (2024年1月15日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ 民話・民謡・童謡/千葉県 千葉県庁
- ^ a b (印西市)草深原の狐/千葉県 更新日:平成24(2012)年8月22日 千葉県庁
- ^ 草深原の狐 2013/04/16 印西市教育センター
- ^ 印西市史刊行物 2013年6月15日 印西市web
- ^ 広報いんざい平成18年1月1日号 p.9 (PDF) 2008年12月2日 『広報いんざい』
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