花村元司
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花村 元司(はなむら もとじ、1917年11月18日 - 1985年5月25日)は、将棋棋士。棋士番号39。静岡県浜松市出身。木村義雄十四世名人門下。史上初の「(女流棋士も含め)将棋と関連した機関に在籍した経験を持たずにプロ入りした」将棋棋士で、この快挙は小山怜央が編入試験でプロ入りを決めるまで以降79年間出ていなかった[注 1]。
注釈
- ^ なお日本将棋連盟傘下の機関に在籍せずプロ入りした将棋棋士では、この2人のほかに日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属からプロ入りした女流棋士の渡部愛がいる。
- ^ この後、プロ棋士には奨励会を経ることが制度化されたこともあり、2005年の瀬川晶司までアマからプロへの編入は行われなかった。真剣師からプロ棋士への打診は1980年代における小池重明の例があるが、小池の素行不良を理由に最終的には試験自体が取りやめとなった。なお、花村は1981年に小池と対局して勝利している。瀬川の件を受けて翌2006年からプロ編入制度が設けられたものの、瀬川を含め受験資格を得たのは奨励会退会者だけであったが、2023年には奨励会未経験者の小山怜央が、編入試験で3勝1敗の成績を挙げ、花村以来79年ぶりに奨励会在籍経験なしでプロ棋士となった。
- ^ 木村は翌1986年に死去した。
出典
- ^ 「東海の鬼 花村元司伝」pp.50-51
- ^ 「花村流実戦教室」P.209
- ^ 「花村流実戦教室」P.210
- ^ 「東海の鬼 花村元司伝」pp.70-73
- ^ 「東海の鬼 花村元司伝」pp.73-74
- ^ a b 「花村流実戦教室」P.211
- ^ 「東海の鬼 花村元司伝」p.93
- ^ a b c d e f “賭け将棋の鬼”からプロに…「命と引き換えなら安いもんじゃ」“元奨励会の筆者”とベテラン棋士が知る元真剣師・花村元司の意外な素顔 - NumberWeb・2023年2月23日
- ^ 森下卓九段にインタビュー。師匠花村元司九段の知られざる魅力について聞いてみた(2)
- ^ a b 森下卓九段にインタビュー(3)師匠花村九段が、電車を使わなかった驚きのワケとは?
- ^ 山田史生「将棋名勝負の全秘話全実話」(講談社アルファ文庫)P.137
- ^ 1000局もの指導対局で培った直感力。森下卓九段に聞いた、師匠花村元司九段との思い出(1) - 日本将棋連盟 相崎修司
- ^ 花村九段の指導 - 『朝日新聞』 東公平
- ^ アマは「棋楽」、プロは「棋魂」……花村元司九段の教え 2014.06.09 - 『NHK将棋講座』2014年6月号
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