独島の月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 05:36 UTC 版)
独島の月(トクトのつき)は、大韓民国・慶尚北道が制定した「独島」(日本名:竹島)の領有権保有をPRする目的で制定された月間イベントのタイトルである。大韓帝国が1900年10月25日に独島=竹島を管轄地域に指定したという、韓国側の主張にちなんでいる。
注釈
- ^ 李漢基『韓国の領土』(1969年、ソウル大学校出版部)は、韓国の慶尚道方言によれば「ドク」は「石」または「岩」、したがって「ドクト」は「石島」または「岩島」の意味となり「独島」は大韓帝国勅令41号に記された「石島」に一致すると説いた[3][6]。これは、前掲1953年9月9日の韓国駐日代表部見解の一部を引用したもので、石の島をあらわす慶尚道地方の朝鮮固有語「ドクソム」を漢字表記すると「石島」となり、その発音より「独島」の漢字表現も可能という論を展開したものである[3]。一方、「ドク」が慶尚道ではなく全羅道の方言であることを主張した論述には、慎鏞廈『独島の民族領土史研究』(1996年、知識産業社)などがある[3][7]。慎鏞廈は、当時鬱陵島島民の多数は全羅道からの出稼ぎ漁民であって、朝鮮共通語で「石」をあらわす「ドル」は全羅道方言では「ドク」であるところから、大韓帝国政府は「ドクソム(石の島)」を意訳して勅令では「石島」、発音を採用すれば「独島」と表記されると述べた[3]。 韓国政府も公式に「独島」は石島の呼称に由来すると説明しており[2][3][4][5]、学校教育を通じて生徒にも「トルソム → ドクソム → 石島 → 独島は全て独島の名称として使われていた」と教えている[4]。
出典
- ^ 「韓国・慶尚北道 10月の「独島の月」に合わせ学術大会開催(「聯合ニュース」2019年10月11日)
- ^ a b 山田(2013)pp.173-174
- ^ a b c d e f 池内敏「竹島/独島と石島の比定問題・ノート」(2010)
- ^ a b c 東北亜ネット「正しく知る独島(高校生用) 1.独島の開拓と大韓帝国勅令第41号」
- ^ a b 韓国外務省 "Dokdo, Korean terittory"(英語)
- ^ 李漢基(1969)pp.250-251
- ^ 慎鏞廈(1996)p.194
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