東武デハ10系電車
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東武デハ10系電車(とうぶデハ10けいでんしゃ)は、かつて東武鉄道に在籍した特急形電車。1935年(昭和10年)から1942年(昭和17年)にかけて新製されたデハ10形・クハ10形, デハ11形・クハ11形, デハ12形・クハ12形, デハ1201形各形式の総称である。
注釈
- ^ a b 端子電圧750V時定格出力112.5kW、定格回転数1,188rpm(全界磁)。
- ^ 各種引き通し線を設置して付随車(サハ)化したもので、外観は客車そのものであった。
- ^ デハは一端の運転台の貫通路を挟んで左側に便所を設けていたが、クハは運転台のない側の車端部左側に便所を設け、デハでは運転台となっているスペースに売店が設置されていた。
- ^ 端子電圧750V時1時間定格出力110kW、定格回転数1,000rpm。
- ^ a b c クハ1107は大正13年系クハ11の、クハ1108は昭和2年 - 4年系クハニ11のそれぞれ復旧名義。
- ^ オロ317・オロ3568の2両。同車は当時RTO(連合軍鉄道司令部)の管理下に置かれており、軍番号はそれぞれオロ23156・オロ2345であった。
- ^ モハ5451・5454の2両はフライング東上号運用からの撤退後に再び本線へ転属し、1956年(昭和31年)まで急行用車両として使用された後に一般車へ格下げされている。
- ^ 当時は無料急行のみが設定されており、急行は料金不要列車で現在の快速に相当し、後述の有料急行とは性格を異にする。
- ^ モハ5720形の直角カルダン駆動装置が不調で就役が遅れたため、予備車を確保しなければならなかったためである。
- ^ a b これら2項目は急行用格上げ改造の対象から外れていたモハ5311-クハ351についても施工されている。
- ^ これにより車体裾の切り込みがなくなった。
- ^ a b 急行用車両当時はモハ5310-クハ350・モハ5314-クハ354の2編成のみに施工され、後年の一般車格下げの際にはモハ5312-クハ352・モハ5313-クハ353の2編成にも施工された。
- ^ 後述のように、編成中間に入った先頭車の運転台機器を撤去し、事実上固定編成化した例は他にあったものの、運転室の完全撤去・客室スペース化を伴う完全固定編成化が施工されたのは本形式が唯一であった。
- ^ 大師線西新井行列車として運行中の同編成が西新井駅手前のカーブで脱線し、隣接する伊勢崎線下り線を走行中であった中目黒発竹ノ塚行列車の3両目側面に衝突した事故。死者7名、重軽傷者18名を出す大惨事となった。なお、この事故で被災した相手方編成である営団3000系のうち、モハ4576が復旧不能で廃車となっている。
- ^ モハ5441等、更新まで原形の木枠のままであった車両も存在した。
- ^ 茶色一色塗りからベージュ地に裾部と窓周りがオレンジの一般色に直接塗り替えられた車両と、下半分マルーン、上半分クリームの優等色を経て一般色に塗り替えられた車両が存在する。
- ^ モハ5452・5454・5456・5460・5461等。
- ^ 概要の項で述べたように、本系列のモハはかつてパンタを2基搭載しており、撤去されずに残っていたパンタ台・ランボードを生かす形で増設されたため、外観上違和感はなかった。
- ^ 廃車となったモハ1600形の台車である可能性が指摘されている。原形の台車とは軸距が異なっていた。
出典
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