小松謙助とは? わかりやすく解説

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小松謙助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:05 UTC 版)

小松 謙助(こまつ けんすけ、1886年(明治19年)2月2日 - 1962年(昭和37年)1月28日)は、新聞記者出身の社会教育先駆者、教育者。わが国社会教育運動の黎明期に独自の境地を拓いた。財団法人社会教育協会(現:公益財団法人)、学校法人白梅学園創立者。


  1. ^ 古島一雄(1865-1952)は、「万朝報」などの記者を経て政界に入り、衆議院議員、貴族院議員をつとめた。戦後は政界の「指南番」とも称された。小松の朝日新聞入社は、古島の働きかけがあった。
  2. ^ 「中央法律相談所」は、1920年に星島二郎と片山哲が日比谷に開いた法律相談所。法律を民集のためにという理想の下、1件1円均一という料金で法律相談を受けた。顧問に牧野英一、穗積重遠を擁立。小松は新聞人として機関誌の助言など深い関わりをもっていた。
  3. ^ 勤労動員された女子学徒を工場などの現場で教育する指導者を養成するために設置。全寮制1ヶ月で修了する指導部と6ヶ月で修了する心理学部が開設された。
  4. ^ 田中未来「学園の戦後のあゆみ 樋口愛子先生の教育活動を中心として」、『樋口愛子先生追悼録』白梅学園、1977年10月、70-71頁。
  5. ^ 白梅学園短期大学編『白梅学園短期大学創立二十五周年記念誌』白梅学園短期大学、1982年9月、29-30頁 。
  6. ^ 星島二郎(1887-1980)は、弁護士を経て衆議院議員。後に議長となる。学生時代石井十次の影響を受け、クリスチャンとなる。自由主義的、進歩的政治家といわれた。小松とは「中央法律相談所」以来の盟友。社会教育協会顧問、白梅学園理事長をつとめた。
  7. ^ 木村久一「小松謙助君の思い出」、「東北学院時報」192号、東北学院、1962年5月。
  8. ^ 小平国雄「東北学院時代の小松兄」、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」、『国民』三月号別冊、社会教育協会、9-11頁。
  9. ^ 木村久一「小松謙助君の思い出」(前掲)。
  10. ^ 美土路昌一「記者時代の小松君」、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」(前掲)、2-5頁 。
  11. ^ 片山哲(1887-1978)は、弁護士を経て衆議院議員。後に第46代総理大臣となる。クリスチャンであり、キリスト教的人権思想と社会民主主義の融合を実践した。小松とは「中央法律相談所」以来の盟友。小松は組閣時に後援会も組織した。
  12. ^ 渥美孝子「『東北文学』に集まった人々(二)」、「東北学院資料室11号」東北学院、2012年4月,10-13頁。
  13. ^ 小松信一郎「姉」、『樋口愛子先生追悼録』(前掲)、362-370頁。
  14. ^ 木下一雄「小松さんの思い出」欄、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」(前掲)、32頁。
  15. ^ 野地吉之助「故人の日誌から 小松謙助先生年譜」、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」(前掲)、18頁。
  16. ^ 野地吉之助「社会教育協会・東京家庭学園と愛子先生」、『樋口愛子先生追悼録』(前掲)、57-58頁。
  17. ^ 樋口愛子「無名の生涯 かく生き、愛し、働いて、死んだ一主婦の物語」『PHP』PHP研究所、1961年9月、20-21頁。長女愛子による母淑子への追悼文。
  18. ^ 野地吉之助「社会教育協会・東京家庭学園と愛子先生」、『樋口愛子先生追悼録』(前掲)、31頁 。
  19. ^ 井上祐一「激烈さと慈父の優しさを持った建築の行者」、「続 生き続ける建築-3 遠藤新」、『INAX REPORT No.181』INAX、2010年1月、5-7頁。
  20. ^ 遠藤新「哲学なき教育と校舎 日本インテリへの反省その(二)」、『国民』573号、社会教育協会、1949年5月。
  21. ^ 田中未来「小松謙助先生の思い出 創立60周年に際して」、『国民』1023号、社会教育協会、1985年1月、4-6頁。
  22. ^ 石丸敬次「小松さんの思い出」欄、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」(前掲)、28-29頁。
  23. ^ 樋口愛子「最期の父」、「社会教育に生涯を捧げた人 小松謙助氏を偲ぶ」(前掲)、14-17頁 。


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