室生幸太郎とは? わかりやすく解説

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室生幸太郎

室生幸太郎の俳句

かなかなの途切れ途切れにながさき泣く
かりそめに人に生まれて星月夜
ぶらんこの少女魔性をかがやかす
アプレゲールと呼ばれた人と冬日向
カシニョールの夏帽子来る浜通り
カーブミラー冥府の道を写しだす
グラスに浮く暗い目と会う桜の夜
サイパンのことには触れず冬日向
ヒロシマに消えに行くため夏帽子
ヒロシマの影がかぶさる夏帽子
信子逝き寒月光の窓のこる
八月の鬱を突き出すところてん
八月九日見えない空を見るマリア
八月某日人体図にピン強く押す
冬三日月父を亡くした日もこんな
去年今年火のなかの火が燃えあがり
啓蟄の標本室の闇さざめき
地動説知らない蛇が穴に入る
大昼寝老いては猫にしたがって
懲りない老人さくらにバンザイバンザイして
抱きあえば星座は少しずつ冬へ
日がな一日ロダンは落花数えいて
星月夜一番暗い星に住み
春一番裸マヌカンに靴履かす
春愁のほとけ裳裾にある乱れ
暮れなずむ龍太の山河辛夷咲き
木の実ふる眠るおんなの全身に
枯葉舞う軍靴近づきまた近づき
桐の花咲いて卒塔婆の増える村
梟鳴く高層ビルの闇の中
棺の窓より月光を掬いとる
植物図鑑鬱々とあるさくらどき
母をなおこの世にのこすぼたん雪
火のなかの何をかなしみ落葉焚く
猫二匹と暮らすピカドン見て老いて
生身魂ときどき死んだふりをして
病窓にかもめが海を連れてくる
眼帯して少年の日の西日に会う
着ぶくれてマヌカンの眼を受け流す
窓の蔦枯れて明るむ『歎異抄』
絵本のほたるアパートの母子照らす
芒原キツネにさびしい尾があって
花らんまん地球の滅ぶ日のように
落葉焚く軍手で軍手の火を払い
蛍火降る自決の兄を思うたび
長崎の炎天鳥居の片足立ち
雪女乗せてガラスのエレベーター
雪女絵本のなかに雪降らす
霧の夜の村を捨てたい床柱
風花舞うかなしみは先ずこめかみに
 




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