リンゴズ・ロートグラヴィアとは? わかりやすく解説

リンゴズ・ロートグラヴィア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 16:51 UTC 版)

リンゴズ・ロートグラヴィア』(原題: Ringo's Rotogravure )は、リンゴ・スター1976年9月に発表した5枚目のスタジオ・アルバムである。『リンゴ』以来、元ビートルズのメンバー4人全員が関わった2枚目のアルバムとなった[注釈 1]


注釈

  1. ^ 1981年にリリースされた『バラの香りを』も4人全員が関わるはずだったが、1980年にレノンが亡くなったため、本作が最後のプロジェクトとなった。
  2. ^ 5年以内に7枚のアルバムをリリースする契約だった。前年12月、アメリカのABCレコードがスターと500万ドル相当の5年間のレコーディング契約を結ぶと報道されていた[2]
  3. ^ マーディンは当時、アトランティック傘下のRSOレコードに所属していたビージーズをディスコ・サウンド路線に転向させ、大成功を収めていた。
  4. ^ 前年10月に息子ショーンが誕生すると、レノンは育児のために音楽活動から離れていた。
  5. ^ スターは以前、シラ・ブラックレオン・ラッセル夫妻がこの曲をレコーディングした際にセッションに参加していた。
  6. ^ マーディンによって行われた、いかにも「お涙頂戴」的な仕上がりは、ハリスンが到底満足できるものではなかったため、販売停止を求める訴訟を起こした。結局、法廷外で和解が成立したとされている[7]
  7. ^ ペドロ・レイ(本名ペドロ・エルナンデス)の父が1968年にロサンゼルスで創設したマリアッチ・グループ。1989年にグラミー賞を受賞したリンダ・ロンシュタットのアルバム『ソング・オブ・マイ・ファーザー』にフィーチャーされた3つのグループのうちの1つである[14]
  8. ^ アンドリュースを伴って10年ぶりに来日したスターは10月31日に離日するまでの間、新聞や雑誌のインタビューに応じたり、レナウンの「シンプル・ライフ」のCF撮影を行い[30]、合間に京都観光などを楽しんだ。
  9. ^ 『リンゴ』ではジョニー・バーネットの「ユア・シックスティーン」、『グッドナイト・ウィーン』では「オンリー・ユー」をシングル・カットし、前者は全米1位・全英4位、後者も全米6位・全英28位とチャートをにぎわせ、アルバムの売り上げにも貢献した。
  10. ^ この後、アメリカでは約5年間、イギリスでは15年以上にわたって、スターのシングルがチャート・インすることはなかった。
  11. ^ 当時旧譜のリイッシュー時には、販売促進のためにボーナス・トラックを加えることが一般的になっていたが、なぜか加えられなかった。
  12. ^ エンターテインメント業界の商業写真家。イーグルスのアルバム『ホテル・カリフォルニア』のジャケット写真やアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画ターミネーターのポスターなどで有名ある[33]
  13. ^ アートディレクター兼デザイナー[34]。1970年代中盤から80年代にかけてコッシュと共同でアルバムのジャケット・デザインを手掛けた[35]
  14. ^ ハンリーはロンドン生まれの写真家で、63年9月下旬にビートルズと初めて出会って以来、親交を深めていた[36]
  15. ^ カリフォルニア州サンタモニカを拠点に活動する米国の写真家。映画、スポーツ、アート関連の書籍、国内外の雑誌、出版物、演劇など、マークが撮影した写真は多数ある[38]
  16. ^ テキサス州アービング出身の米国のシンガー・ソングライター。ブルース・チャンネルと多くの曲を共作した[39]
  17. ^ ニュージーランド出身のシンガー・ソングライター。リンジー・ディ・ポールとしばしば共演した[40]
  18. ^ アトランティック盤ではクレジットされていたが、ポリドール盤ではシークレット・トラックとなっていた。
  19. ^ アメリカのロック、ポップスのベーシスト。本名はジョン・P・ロプレスティ。1970年代にメリッサ・マンチェスターやエルトン・ジョンと活動した[41]
  20. ^ バハマ・ナッソー生まれのパーカッショニスト。本名はエリソン・ポールマン・ジョンソン。モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディは自伝の中で、数多くのレコーディングに参加したエリッソンをモータウンの隠れたヒーローと呼んでいる。ジェームズ・ボンドの映画『サンダーボール』(1965年)にカリプソ・バンドで出演している[42]
  21. ^ アメリカ・フィラデルフィア生まれのサックス奏者、作曲家、プロデューサー。本名はジョージ・アーネスト・オパリスキー・ジュニア。マンハッタン・ジャズ・クインテットのメンバー[43]
  22. ^ 米国のサックス奏者、アレンジャー、作曲家。トニー・ベネットグラディス・ナイトアレサ・フランクリンベット・ミドラークインシー・ジョーンズポール・サイモンビリー・ジョエルなどのレコーディングに参加している[44]

出典

  1. ^ a b c d Harry 2004, p. 122.
  2. ^ a b c d e f g Badman 2001.
  3. ^ a b c d Robinson 2005, p. 112.
  4. ^ a b c d Rodriguez 2010, p. 37.
  5. ^ Harrison 2002, p. 228.
  6. ^ Rodriguez 2010, p. 37-38.
  7. ^ a b Badman 2001, p. 191.
  8. ^ Huntley 2006, p. 60.
  9. ^ Madinger & Easter 2000, p. 511.
  10. ^ Harry 2004, p. 174.
  11. ^ Las Brisas Acapulco”. Operadora Hotelera Brisas. 2023年7月28日閲覧。
  12. ^ Goldmine Staff (2008年10月22日). “Backstage Pass: Nancy Lee Andrews offers a glimpse at life with Ringo” (英語). Goldmine Magazine: Record Collector & Music Memorabilia. 2023年7月28日閲覧。
  13. ^ Harry 2004, p. 9.
  14. ^ Mariachi Del Toro : About”. Wix.com. 2023年7月28日閲覧。
  15. ^ Starr 2016, p. 255.
  16. ^ Clifford T. Ward – No More Rock 'N' Roll”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  17. ^ 地球音楽ライブラリー ビートルズ 1997, p. 288.
  18. ^ Harry 2004, p. 256.
  19. ^ Harry 2004, p. 184.
  20. ^ Harry 2004, p. 185.
  21. ^ Harry 2004, p. 295.
  22. ^ Harry 2004, p. 122,183.
  23. ^ “Billboard Hot 100 Chart - Week of November 6, 1976”. Billboard. https://www.billboard.com/charts/hot-100/1976-11-06. 
  24. ^ Harry 2004, p. 188.
  25. ^ a b “Billboard 200 Chart - Week of November 13, 1976”. Billboard. https://www.billboard.com/charts/billboard-200/1976-11-13. 
  26. ^ a b c Harry 2004, p. 215.
  27. ^ Harry 2004, p. 182.
  28. ^ 「Willem Duys - Voor de Vuist weg 1976 met Ringo Star」 - YouTube
  29. ^ 週間FM 昭和51年24号
  30. ^ 藤本国彦 2017, p. 186.
  31. ^ “Billboard Hot 100 Chart – Week of February 12, 1977”. Billboard. https://www.billboard.com/charts/hot-100/1977-02-12. 
  32. ^ Harry 2004, p. 144-45,185.
  33. ^ David Alexander (5)”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  34. ^ Ron Larson”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  35. ^ ABOUT KOSH”. Kosh Design. 2023年7月28日閲覧。
  36. ^ WHO WAS TOMMY HANLEY?”. tommyhanley.com. 2023年7月28日閲覧。
  37. ^ Ringo Starr – Ringo's Rotogravure”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  38. ^ Mark Hanauer”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  39. ^ Margaret Cobb”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  40. ^ Dave Jordan (2)”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  41. ^ Cooker Lo Presti”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  42. ^ King Errisson”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  43. ^ George Young (2)”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  44. ^ Lew Del Gatto”. Discogs. 2023年7月28日閲覧。
  45. ^ kent 1993.
  46. ^ Library and Archives Canada. Archived 29 November 2014 at the Wayback Machine.


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