回転式拳銃
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 10:14 UTC 版)
回転式拳銃(かいてんしきけんじゅう、英: revolver)とは、回転するチャンバー[注 1]によって、弾を再装填しなくても数発撃てるピストルのこと[1]。小銃の場合は回転式小銃(かいてんしきしょうじゅう)と言う。
注釈
- ^ オックスフォード英語辞典の定義文より。理屈の上では最初から「回転するシリンダー」や「回転するシリンダー(回転輪胴)にあけられたチャンバー」でも誤りではないが、「回転式弾倉」と言うほうが一般的とされる。英語も同様に「回転するシリンダー」とは言わず、「回転するチャンバー」と言う。
- ^ これには懐具合から西部開拓民の多くが高価な新型実包式拳銃を買えず、安価な旧式銃改造で済まそうとする事情があったためでもあり、1870年代になっても数多くのコンバージョンガンが市場に出回っている。
- ^ 1980年代ごろまで、フルメタルジャケット弾を用いずにソフトポイント弾を用いた場合のオートマチックの信頼性はあまり高くなかった。
- ^ 安全のために、撃鉄が触れる部分の穴を空にしておくのが常識だった。しかし、当然それでは一発分損をすることになる[3]。
- ^ ただし全く起こさないわけではなく、汚れや部品の破損で起こることはある。それ以外に、軽量な割に強力な弾薬を発射できるリボルバーで、軽い弾頭を持つ弾薬を込めて発射した場合、発射の反動で他の穴に入っていた弾薬の弾頭が少し飛び出し、結果的にシリンダーの回転を阻害することによりジャムが起こることもある[4][5]。
- ^ 近年は自動式拳銃でもダブルアクションを採用したものも多いが、最悪の場合はスライドを操作して不発弾を排出する必要があり、引き金を引くだけで次弾を発射できるリボルバーの利点は不変である。
- ^ 装薬量の変化、弾頭の交換、銃身長の変化、サプレッサーの装着のみならず、構えが悪く反動を十分に受け止められなかった場合も作動不良の原因になる。
- ^ 急燃性の発射薬を用いることで、弾丸がシリンダーギャップを通過する時点ですでに最高弾速を得ることが可能であり、ガス漏れによる初速低下を防げる。
- ^ 一部の機種はシリンダーギャップを埋める構造を持っていたが構造が複雑で普及しなかった。
- ^ 銃身の後端内側には面取り加工が施されており、弾丸がスムーズに銃腔へ進入できるよう配慮されているため、実用上の精度は自動拳銃に劣るものではない。
- ^ ヨーロッパでは1836年にボルトアクションライフルが開発されていたが、19世紀末になるまでは連発機構を備えるまでには至っていない。
- ^ しかし、同連隊はコルトの病死により実戦投入はされずに解散した[7]。
出典
- ^ Oxford Dictionary
- ^ 完全版 世界の銃 2010, p. 43.
- ^ a b 完全版 世界の銃 2010, p. 42.
- ^ 小林 2013, pp. 18–19.
- ^ “Revolvers Don’t Jam & Other Firearms Myths”. USCCA. 2019年9月11日閲覧。
- ^ 完全版 世界の銃 2010, p. 149.
- ^ 池田書店『ピストル PISTOL』61-62頁
- ^ イーグルバブリシング『萌え萌え特殊銃器事典』16頁。
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