ホールピペットとは? わかりやすく解説

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ホール‐ピペット【whole pipette】

読み方:ほーるぴぺっと

中央部太くなっているピペット。刻線が1本あり、そこまで吸い上げることで、一定体積液体採取する全容ピペット全量ピペット


ホールピペット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 05:40 UTC 版)

ホールピペットドイツ語: Vollpipette、全量ピペット、全容ピペット[1][2])は実験器具の一つで、0.1 – 100ミリリットル (mL) 程度の一定体積の液体を正確に量り取るためのガラス管(ピペット)である。形状的な特徴として、管の中ほどに膨大部を有し、上部に1本の目盛線(標線)が引かれている。


  1. ^ 原語の読みは「ホルピペット」ないし「フルピペット」であり、掲訳は誤訳とする論もある。飯田芳男、1998年9月20日「分析をするということ」『日本分析化学会関東支部ニュース』9巻(2010年4月4日閲覧)参照。
  2. ^ 「ホール」が英語のholeと誤解されることもあるが、英語ではVolumetric pipetteと称する。(なお、whole pippeteという呼称もあるが使用は稀である。)ホールと読まれているドイツ語のvollは、英語のfullにあたる。
  3. ^ JIS R 3505:1994、8 – 9ページ参照。
  4. ^ 国際標準化機構、2008年『ISO 648:2008 - Laboratory glassware - Single-volume pipettes』参照。ホールピペットは先端部の外側全面の濡れも含めて正確な容量を量り取るため、先端部は拭わない。もちろん、先端付近以外は拭って構わない。
  5. ^ ISO648では標線中央でも構わないとしている。旧計量器検定検査規則第720条で記載があるのは標線上縁のみであった。吉村(2007年)第2章参照)。
  6. ^ 国際標準化機構、2010年『ISO 4787:2010 - Laboratory glassware - Volumetric instruments - Methods for testing of capacity and for use』参照。ISO 4787に定められるとおり、国際規格では吹き出してはならないとされており、吹き出すものが製造されている日本においても、計量器検定規則やJIS等の標準規格からは吹き出す旨が削除されている。吉村(2007年)第4章参照。
  7. ^ JIS R 3505規格票添付の解説参照。
  8. ^ 吉村(2007年)第4章参照。
  9. ^ 千葉大学、発行日不明「さまざまな取り組み 環境に対する取り組み 光熱水料節減プロジェクト 光熱水料節減のための具体的対策 実験機器の冷却水 研究用設備の利用方法の改善による上下水道料金の削減」『大学案内』(2011年1月18日閲覧)参照。
  10. ^ 高木貞恵、1974年『化学者のための硝子細工法 改稿5版』(三共出版)参照。


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「ホールピペット」の例文・使い方・用例・文例

  • ホールピペットという,液体を測り取るための器具
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