ク・ホリンとは? わかりやすく解説

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クー・フーリン

(ク・ホリン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 06:56 UTC 版)

クー・フーリンアイルランド語: Cú Chulainn)は、ケルト神話半神半人の英雄クー・フランクー・フリンク・ホリンクー・ハランクークリンクー・クランキュクレインとも。


注釈

  1. ^ スアルタムもクー・フーリン同様にマハの呪いを受けていなかった(リース 2001, p. 640)
  2. ^ 父親はさまざまであり、デヒトラの兄のコンホヴァル(近親相姦による誕生はしばしば神性の印であった)が父親とする説もある(ミランダ, p. 99)。
  3. ^ 稿本によってはセタンタという名の名付け親はケト・マク・マーガハ英語版であるとされる(マイヤー 2001, p. 91)。
  4. ^ プトレマイオスの記述によれば、この名前は、今日のイングランドのランカシャーにあたる地域に住んでいた、ケルト系部族のシェダンティ族とおそらく関係がある(キアラン・カーソン, p. 330)。
  5. ^ M. Connell: The Medieval Hero: Christian and Muslim Traditions. Ed. Dr. Müller. 2008. p. 227
  6. ^ ケルトの戦士の名前に「犬」が使われるのは珍しいことではない。コノア王(コンホヴァル)も、後にクー・フーリンと戦うことになるクー・ロイもその名に犬が含まれている(マルカル 2001, p. 20)。また、ブルターニュではアイルランドの戦士は「犬戦士」と呼ばれていた(篠田 2008, p. 314)
  7. ^ クー・フーリンにはコンラの他に、Fínscothという娘もいた。この女性は物語「ロスナリーの戦い」に登場するが、人柄や母親は明かされない。タラの王Cairbre Nia Fer英語版とアルスターの間に起こった戦争の和平の印として、Cairbreの息子Erc mac Cairpri英語版の妻となる(Hogan, p. 55)。なお、夫のErcは父親の復讐のため、のちにクー・フーリンの殺害に加担し、コナル・ケルナッハに殺されることとなる(Stokes, p. 182)。夫が殺害された後、Fínscothがどう生きたのかはやはり明かされない。
  8. ^ 写本や伝承を編集し翻訳したグレゴリー夫人の『ムルテウネのクーフーリン』にはこの説話に相当する箇所がある。

出典

  1. ^ 木村 & 松村, p. 209.
  2. ^ The Wooing of Emer by Cú Chulainn, paragraph 15.
  3. ^ キアラン・カーソン, p. 153.
  4. ^ ミランダ, p. 100.
  5. ^ 木村 & 松村, p. 208.
  6. ^ キアラン・カーソン, p. 69.
  7. ^ キアラン・カーソン, p. 331.
  8. ^ キアラン・カーソン, p. 149.
  9. ^ 八住, p. 48.
  10. ^ 佐藤, p. 56.
  11. ^ 「Some Aspects of Irish Literature」Pádraic H. Pearse(原文)
  12. ^ 鈴木良平「パトリック・ピアス評伝 : 編集者教育者革命家」『法政大学教養部紀要. 社会科学編』第105巻、法政大学教養部、1998年2月、23-51頁、CRID 1390853649756740224doi:10.15002/00004626ISSN 0288-2388 
  13. ^ BBC - Northern Ireland Cu Chulainn - Homepage” (英語). www.bbc.co.uk. 2020年7月22日閲覧。


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