アウトリガーカヌー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 07:42 UTC 版)
アウトリガーカヌー (Outrigger canoe) は、南太平洋などで用いられるカヌーの一種。安定性を増すために、カヌー本体の片脇あるいは両脇にアウトリガーとも呼ばれる浮子(ウキ)が張り出した形状をしている。この浮子は多くのポリネシア諸語やミクロネシア諸語でama(アマ)とよばれ、これを装備したアウトリガーカヌー自体はタヒチ語ではヴァア (va'a) 、ハワイ語ではワァ (wa'a) 、マオリ語ではワカ (waka) 、ヴァカ (vaka) などの言葉で呼ばれる。
- ^ 後藤 2013, p. 219.
- ^ 後藤 2013, p. 220.
- ^ 後藤 2013, p. 221.
- ^ 後藤はこのような考え方には否定的であり、ダブルカヌーは単に必要性があればどの地域であっても「人類が自然に到達する共通の原理、平行現象」に過ぎないとする(前掲書 p. 228)。また、ドーランの実験で、(積載能力では勝る)ダブルカヌーは航行能力が劣っており、その点ではダブルでもシングルでもアウトリガーカヌーの方が航行性が優っていたことを紹介している。(前掲書 p. 221.)
- ^ a b c Mahdi, Waruno (1999). “The Dispersal of Austronesian boat forms in the Indian Ocean”. In Blench, Roger. Archaeology and Language III: Artefacts languages, and texts. One World Archaeology. 34. Routledge. pp. 144–179. ISBN 0415100542[リンク切れ]
- ^ a b c Doran, Edwin B. (1981). Wangka: Austronesian Canoe Origins. Texas A&M University Press. ISBN 9780890961070
- ^ a b c Doran, Edwin, Jr. (1974). “Outrigger Ages”. The Journal of the Polynesian Society 83 (2): 130–140 .
- ^ Beheim & Bell 2011.
- ^ Hornell 1932.
- ^ 後藤 2013, p. 227.
- 1 アウトリガーカヌーとは
- 2 アウトリガーカヌーの概要
- 3 参考
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