だれのものでもないチェレとは? わかりやすく解説

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だれのものでもないチェレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 05:33 UTC 版)

だれのものでもないチェレ』(ハンガリー語: Árvácska[1], 「みなし児」の意[2])は、1976年(昭和51年)製作・公開のハンガリー映画である。


  1. ^ Árvácska [ˈɑ̈ːrvɒt͡ʃkɒ] アールヴァーチカはハンガリー語で女性の名前。ほぼ日本語の女性の名前の「すみれ」に当たる。元々は普通名詞の árvácska [ˈɑ̈ˑrvɑ̈ːt͡ʃkɒ] で、スミレ属 (Viola) の総称、特に 「胡蝶すみれ、パンジー」( Viola × wittrockiana) を指す。語源的には árva [ˈɑ̈ːrvɒ] 「孤児(みなしご)」に指小辞の -cska [t͡ʃkɒ] の付いたもの。
  2. ^ a b c d 岩波ホール上映時の劇場パンフレットの記述より。
  3. ^ ただし、ハンガリー語は姓を先、名を後にして記述するので、厳密には Móricz Zsigmond となる。以降のハンガリーの関係者も同様。なお、関連リンクにあるハンガリーのビデオソフト販売ウェブサイトの当該作品紹介画面では、関係者の姓名がその順序で表記されている。
  4. ^ 最初の家から逃げたあと助けを求めた家で少女がチェレと名乗ると、即座に「本当の名前は何か?」と問い返され、答えられなかったシーンがある。同作の岩波ホール上映時パンフレットで作品研究を担当した清水千代太は、同研究文の中で「映画をみていると、これは孤児に対する蔑称である事が分かる」と意見を述べている。
  5. ^ ただしパンフレットの解説によれば、映画ではチェレが二軒の家に預けられた設定になっているのに対し、原作ではチェレが三軒の家を渡り歩いている。また原作ではその一軒で火事が起こったものの、チェレは死ななかったという違いがある。
  6. ^ 岩波ホール上映時の劇場パンフレットに掲載された監督へのインタビューより。
  7. ^ 2010年リバイバル公開公式ウェブサイトより。劇場公開時パンフレットは1979年3月17日に発行されている。
  8. ^ http://www.mokep.hu (ハンガリー語), 2010年1月31日閲覧。
  9. ^ だれのものでもないチェレ、作品公式ウェブサイト、2010年1月31日閲覧。
  10. ^ 幻の映画復刻レーベルDIG
  11. ^ パンフレットの解説によれは、同政権下では孤児たちを養育費付きで養子に出し、富農たちは労働力確保の為に、競って孤児を引き取った。


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