けものみち (松本清張)
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『けものみち』は、松本清張の長編小説。「けものみち」[1]に迷い込み、戦後日本の権力構造を垣間見た者たちの運命の変転を描く、著者の社会派サスペンスの代表的長編。『週刊新潮』(1962年1月8日号 - 1963年12月30日号、連載時の挿絵は生沢朗[2])に連載され、1964年5月、新潮社から単行本として刊行された。後に電子書籍版も発売されている。
- ^ タイトルの含意に関しては、小説冒頭に暗示的な説明が付されている。
- ^ 第21回から第27回までは、生沢が渡欧したため、宮下寿紀が担当した。『週刊 松本清張』第7号(2009年、デアゴスティーニ・ジャパン)11頁参照。
- ^ 和田勉「テレビドラマと清張さん」(『状況曲線』(1992年、新潮文庫)下巻巻末に収録)参照。
- ^ 福岡隆『人間松本清張 - 専属速記者九年間の記録』(1968年、大光社)177頁に加えて、『週刊 松本清張』第7号 11頁参照。
- ^ 第一章第二節参照。
- ^ 『週刊 松本清張』第7号 19・34頁参照。同ホテルはのちに出火・解体され、現在は跡地にプルデンシャルタワーが建てられている。
- ^ 権田萬治『松本清張 時代の闇を見つめた作家』(2009年、文藝春秋)第八章に加えて、日本推理作家協会会報2月号を参照。
- ^ 福岡『人間松本清張 - 専属速記者九年間の記録』177頁参照。
- ^ 細谷正充「清張がえぐった日本社会の不気味な断面」(『週刊 松本清張』第7号掲載)参照。
- ^ 「テレビ視聴率季報」(関東地区)ビデオリサーチ。
- ^ 和田の依頼に対して、名取は出演を即答したが、その後も和田は、収録に来る名取を、NHKの玄関で連日待ち受け、演技やメークに細かく注文をつけた。本ドラマは、NHK開局初と言われた過激なシーンにより、企画の段階で異論が出され、また再放送時は、編集をやり直し、名取の息づかいを「音」として消すなどの処理が行われた。後年(2006年版テレビドラマで民子を演じた)米倉涼子は、2006年版制作発表会見で(1982年版テレビドラマを見て)「とても衝撃的で自分がこの役をやるのかと思うと、焦り、動揺してプロデューサーに即電話をしました」と述べている。以上『週刊 松本清張』第7号 20-21頁参照。
- ^ 『週刊 松本清張』第7号 21頁参照。
- ^ 名取裕子 - NHK人物録
- ^ 石橋蓮司 - NHK人物録
- 1 けものみち (松本清張)とは
- 2 けものみち (松本清張)の概要
- 3 映画
- 4 テレビドラマ
- 5 外部リンク
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