FXのレバレッジの計算方法は |
FX(外国為替証拠金取引)において、通貨ペアの売買の際に必要になるのが証拠金です。レバレッジは、証拠金と、通貨ペアの価格、通貨数により計算することができます。
FXのレバレッジの計算方法は、次のような式になります。
レバレッジ=通貨ペアの価格×通貨数÷証拠金
例えば、USD/JPYを79.50円で1万通貨購入した時の証拠金が26万5,000円だった場合のレバレッジは、
79.50×10000÷265000=3
になり、3倍ということがわかります。
EUR/JPYを102.30円で2万通貨購入した時の証拠金が8万1,840円の場合のレバレッジは、
102.30×20000÷81840=25
になり、25倍です。
通貨ペアの売買の際にレバレッジが指定できる場合には、予算に合わせてレバレッジを変更することができます。
例えば、次のルールでレバレッジの設定方法を考えてみます。
- 預託証拠金として100万円を預け入れる。
- ロスカットを避けるために預託証拠金額の30%を損失分に充当し、証拠金として使用しない。
- 損失分充当額を除いて一度に注文する。
- 購入時は必ずUSD/JPYとその他の通貨の2通貨をセットで買う。
- 購入時のUSD/JPYの通貨数は、その他の通貨の通貨数の2倍にする。
なお、レバレッジは1倍から25倍までの5の倍数ごとに指定でき、通貨数は1万通貨単位とします。
預託証拠金が100万円なので、証拠金として使用できる金額は70万円までになります。
USD/JPYが78.30円、GBP/JPYが126.70円で、GBP/JPYの購入する通貨数を「a」、レバレッジを「b」とした場合、次のような式になります。
(78.30×a×2+126.70×a)÷b≦700000
283.3a÷b≦700000
a≦2470b
このことから、考えられるレバレッジと各通貨の購入可能通貨数は次のようになります。
・1倍の時・・・購入できない
・5倍の時・・・USD/JPY 2万通貨、GBP/JPY 1万通貨
・10倍の時・・・USD/JPY 4万通貨、GBP/JPY 2万通貨
・15倍の時・・・USD/JPY 6万通貨、GBP/JPY 3万通貨
・20倍の時・・・USD/JPY 8万通貨、GBP/JPY 4万通貨
・25倍の時・・・USD/JPY 10万通貨、GBP/JPY 5万通貨
(2012年05月10日更新)