FXのトレールでリスク管理するには |
FX(外国為替証拠金取引)のトレールは、ストップロス(逆指値)を設定した注文方法の1つです。トレールの特徴は、ストップロスの価格が自動的に変更される点です。これにより、最大損失額を限定することが可能になります。トレールは、リスク管理のための注文として知られています。
例えば、USD/JPYの買いポジションを79.500円で保有している時に、トレール幅を0.100に設定してトレール注文すると、79.400円になった時に決済が行われます。トレール幅は数字で指定し、その時の為替レートからトレール幅の分だけ下がるとその価格で決済されます。
しかし、USD/JPYが円安に進んで79.550円になると、79.550円から0.100円安い79.450円がストップロスの価格になります。その後、79.550円から79.480円へ円高に推移してもストップロスの価格は79.450円のままです。そして、このまま79.450円まで円高に推移すると決済が行われます。
トレールを利益確定のために使うこともできます。例えば、USD/JPYの売りポジションを80.500円で保有し、その後の時価が79.500円になったとします。この時点で100pipsの利益が出ていますが、この先も円高へ推移すると予想したら、トレール幅を0.500でトレール注文します。この注文により、もし円安に推移したとしても80.000円(79.500+0.500)で決済されるため、50pipsの利益を確定することができます。
そして、予想通りに円高へ推移すれば決済レートも円高の方へ変わるため、利益幅もその分、増加していきます。
▼トレール幅を0.100にした場合のストップロスの変化
▼トレールの注文画面

例えば、USD/JPYの買いポジションを79.500円で保有している時に、トレール幅を0.100に設定してトレール注文すると、79.400円になった時に決済が行われます。トレール幅は数字で指定し、その時の為替レートからトレール幅の分だけ下がるとその価格で決済されます。
しかし、USD/JPYが円安に進んで79.550円になると、79.550円から0.100円安い79.450円がストップロスの価格になります。その後、79.550円から79.480円へ円高に推移してもストップロスの価格は79.450円のままです。そして、このまま79.450円まで円高に推移すると決済が行われます。
トレールを利益確定のために使うこともできます。例えば、USD/JPYの売りポジションを80.500円で保有し、その後の時価が79.500円になったとします。この時点で100pipsの利益が出ていますが、この先も円高へ推移すると予想したら、トレール幅を0.500でトレール注文します。この注文により、もし円安に推移したとしても80.000円(79.500+0.500)で決済されるため、50pipsの利益を確定することができます。
そして、予想通りに円高へ推移すれば決済レートも円高の方へ変わるため、利益幅もその分、増加していきます。
▼トレール幅を0.100にした場合のストップロスの変化
為替レート | ストップロス | |
10月1日 | 79.500 | 79.400 |
10月2日 | 79.513 | 79.413 |
10月3日 | 79.507 | 79.413 |
10月4日 | 79.488 | 79.413 |
10月5日 | 79.455 | 79.413 |
10月6日 | 79.478 | 79.413 |
10月7日 | 79.508 | 79.413 |
10月8日 | 79.515 | 79.415 |
10月9日 | 79.525 | 79.425 |
10月10日 | 79.608 | 79.508 |
10月11日 | 79.553 | 79.508 |
▼トレールの注文画面

(2012年05月10日更新)