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FXと外貨預金の違いは

 

FX(外国為替証拠金取引)と外貨預金の違いは何でしょうか。

例えば、FXでUSD/JPYの買いポジションを保有することは、円を売って米ドルを買うことです。これは、外貨預金では米ドルを預金することと同じことになります。

ここでは、FXと外貨預金の違いをいくつかまとめてみました。

▼取引先
FXの取引先はFX業者になります。一方、外貨預金の取引先は銀行などの金融機関になります。

▼利息
FXでは、スワップポイントとしてFX業者から支払われます。外貨預金でも利息が支払われますが、FX業者のほうが利息の高い傾向にあります。また、外貨預金の場合、利息は年に2回程度まとめて支払われます。なお、利息は課税対象になります。

▼ロスカット
FXの場合、レバレッジを1倍にしていてもかなり低い確率ですがロスカットになる可能性があります。ロスカットになると「円を売って米ドルを買う」状態が解消されます。一方、外貨預金ではUSD/JPYがいくら円高になってもロスカットはありません。

▼手数料
FXの場合、一般的には手数料は無料です。外貨預金の場合には、預け入れ、引き出しのそれぞれに手数料がかかります。

▼値決め
FXの場合、その時の為替レートで売買できます。FXではBID(売値)とASK(買値)で表示されます。例えばBIDが79.500円、ASKが79.510円と表示されている時に1万通貨の買いポジションをするには79万5,100円が必要になります。ちなみに、買いポジションの直後に決済すると79万5,000円が戻ってくるのでマイナス100円になります。

外貨預金では、銀行が午前9時55分にその日の取引レートを決定し、そのレートでの取引になります。外貨預金では、TTS(売値)とTTB(買値)で表示されます。米ドルの場合、TTSとTTBとの差は約2円です。例えばTTSが79.500円、TTBが81.500円と表示されている時に1万米ドルを買うには81万5,000円が必要になります。この時点で米ドルを売ると79万5,000円が戻ってくるのでマイナス2万円になります。なお、一部の銀行では、TTS、TTBではなくリアルタイムの為替レートを適用しています。

▼利益
FXも外貨預金も、為替差益が年間20万円を超えたら雑所得として確定申告が必要になります。

▼現受け
FXの場合、現受けをしているFX業者は少ないようです。一方、銀行の外貨預金では現受けがほとんどできます。なお、現受けには手数料がかかります。
(2012年05月30日更新)



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