W32apiとは? わかりやすく解説

W32api 関数

導入

この拡張モジュールは、DLL への一般的な拡張 API です。この拡張モジュールは もともと PHP から Win32 API にアクセスできるようにするために 作成されましたが、他の DLL によりエクスポートされている他の関数にも アクセスすることができます。
現在サポートされている型は、一般の PHP 型 (文字列, boolean, float, 整数, NULL) と w32api_deftype() で定義した型です。
注意: この拡張モジュールは » PECL レポジトリに移動 されており、以下のバージョン以降 PHP にバンドルされなくなっています。 PHP 5.1.0.

警告
この拡張モジュールは、 実験的 なものです。この拡張モジュールの動作・ 関数名・その他ドキュメントに書かれている事項は、予告なく、将来的な PHP のリリースにおいて変更される可能性があります。 このモジュールは自己責任で使用してください。

要件

この拡張モジュールは Windows システムでのみ動作します。

インストール手順

PHP コアに含まれるため、 追加のインストール無しで使用できます。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

リソース型

この拡張モジュールは 1 種類のリソース型を定義し、ユーザ定義型で 使用されます。このリソースの名前は "dynaparm" です。

定義済み定数

以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。
DC_MICROSOFT (integer)
DC_BORLAND (integer)
DC_CALL_CDECL (integer)
DC_CALL_STD (integer)
DC_RETVAL_MATH4 (integer)
DC_RETVAL_MATH8 (integer)
DC_CALL_STD_BO (integer)
DC_CALL_STD_MS (integer)
DC_CALL_STD_M8 (integer)
DC_FLAG_ARGPTR (integer)

以下の例は、システムの実行時間を取得し、メッセージボックスに 表示するものです。
例 2427. uptime を取得し、メッセージボックスに表示する
<?php
// 必要な定数を定義します。これは
// Visual Studio/Tools/Winapi/WIN32API.txt から取得できます。
define("MB_OK", 0);

// 拡張モジュールを読み込みます。
dl("php_w32api.dll");

// kernel32.dll の GetTickCount 関数を登録します。
w32api_register_function("kernel32.dll",
                         "GetTickCount",
                         "long");
                        
// User32.dll の MessageBoxA 関数を登録します。
w32api_register_function("User32.dll",
                         "MessageBoxA",
                         "long");

// uptime 情報を取得します。
$ticks = GetTickCount();

// それを読みやすい形式に変換します。
$secs  = floor($ticks / 1000);
$mins  = floor($secs / 60);
$hours = floor($mins / 60);

$str = sprintf("You have been using your computer for:" .
               "\r\n %d Milliseconds, or \r\n %d Seconds" .
               "or \r\n %d mins or\r\n %d hours %d mins.",
               $ticks,
               $secs,
               $mins,
               $hours,
               $mins - ($hours*60));

// OK ボタンと uptime のみのメッセージボックスを表示します。
MessageBoxA(NULL,
           $str,
           "Uptime Information",
           MB_OK);
?>

目次

w32api_deftype — 他の w32api_functions で使用するために型を定義する
w32api_init_dtype — データ型 typename のインスタンスを作成し、そこに渡された値を代入する
w32api_invoke_function — 関数名の後ろに指定された引数を指定し、関数 funcname を実行する
w32api_register_function — ライブラリの関数 function_name を PHP に登録する
w32api_set_call_method — 使用するコール方式を設定する



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